トーナメント第一戦が行われた日から一週間後。
 とある大型書店のイベント用フロア、その控え室。
「……うーん」
 いつもの「控え室」とは違う、畳敷きのいわゆる楽屋の座布団に座り、
 美月と相羽が難しい顔をして向かい合っていた。
「美月ちゃん、メキシコで経験あったりしないの?」
「そう言われれば会場外でファンに囲まれて十数枚書いたことはありますが、
 今回とはまた別の体験というか、やっぱりその、日本とメキシコでは勝手が……」
 今日これから、二人にとってデビュー以来初めてのサイン会が行われるのであった。

 二人にとって急遽決まったイベントだった。
 元々はジューシーペア、内田&上戸のサイン会が予定されていたのだが、
 この二人、先日のトーナメント初戦にて仲良く病院送りとなったのである。
 試合そのものはどちらも激闘そのものだったのだが、
 その最後の部分だけを見るならば惨敗と言ってよかった。
 内田はみことの兜落しで頭からマットに突き刺さり、
 上戸は美冬の雷迅蹴を顔面で受け切って前のめりに轟沈。
 これに伊達を加えた三人で「えげつない世代」と呼ばれる、
 同期二人の魅力が最大限に発揮された試合であった。
 内田・上戸とも既に回復してはいるものの、負傷箇所が頭部ということで大事をとって暫く休養。
 その代わりに選ばれたのが美月と相羽なのだった。

 サイン会どころか、こういうファンとのイベント自体が初体験な二人は、そろって緊張している。
「そ、そういえば、美月ちゃんのサインってどんなのだっけ?」
「そういう和希さんはどうなんですか?」
 ちょうど机の上に置いてあった書店の便箋とボールペンを手に取り、
 二人ともすらすらとペンを走らせて自分のサインを書いてみた。
「ボクのは昔からこれだけど……」
 相羽のサインは、単にフルネームを崩して縦書きしただけのシンプルなもの。
「ふっ、相変わらずサインまで普通ですね。……と言いたいところですが」
 美月の場合は筆記体で「Mitsuki.S」。
 元々は美月も相羽と同じく漢字を崩して繋げただけのものだったが、
 メキシコ時代、せめてアルファベットで書こうとして変えたサインを、
 帰国後も続けて使っているのだった。
「……ま、サインなんて単純な方がいいよね。ファンの目の前で書いて間違えたらカッコ悪いもんね」
「……ですよね」
 ファンサービスという面では経験も発想も大差無い二人であった。
「っていうかホント間違えて書いたりしないかな。いっそ事前に書いといて渡すだけならいいのに」
「事前に書くどころか色紙に印刷していった人たちはいましたっけね。
 後で八島さんにシメられましたけど。
 まあファンにしてみれば、会話なんかしつつ目の前で書いてもらえるからいいんでしょう。
 それに『○○さんへ』とか、サイン以外にも一言書いて欲しいってリクエストがあるかもしれませんよ」
 美月の言う「事前にサインを印刷していった子分」をシメた八島には、この手のリクエストが多い。
 彼女の場合、『何か好きな言葉を書いてください』と言われることが大半で、
 八島も何を求められているかわかっているため、
 「喧嘩上等」とか「世露死苦」とか一言サインに添えてやる。
「え、座右の銘的なこと?えーっと……特に無いんだけどなぁ」
「無い、です、ね……」
 頭をかきながら悩む相羽を見ても、今日ばかりは笑えない美月であった。
 こういう時に強いのが(色んな意味で)古風なレスラーたちである。
 「一撃必殺」柳生美冬、「明鏡止水」草薙みこと、「常在戦場」RIKKA、等。
 ちなみに彼女たちのサインは筆ペンで書かれているが、本物の筆を差し出しても書いてくれるらしい。
 その他、今現在は「宇宙キター!」の藤原と、「私が守ってあげる……」の富沢は、
 一定期間ごとでサインに添えられる文言がころころ変わったりする。
「何か考えた方がいいんですかね?」
「って言われも……」
 そうこうしている内に控え室のドアがノックされ、
 時間が来たことを知らせるスタッフが顔をのぞかせる。
 もうなるようになれ、と覚悟を決めて部屋を出る二人であった。

 二人が会場に現れた瞬間、中型のイベントスペース全体にどよめきが起こった。
(多いよ……!!)
 明らかに3桁は下らない人数が集まっている。
 まあ数十人だろうと予想していた二人は、必死に驚きを隠しつつ、
 並んで置かれている机に腰を下ろした。
 思ったより人が集まって嬉しいという思いは、この場では緊張の高まりに押しつぶされて沸いてこない。
 それではただ今より開始いたします、という声とともに、集まった人々が二人の前に列を作り始めた。

 開始から30分後。
 当初はガチガチだった美月にも、ようやく気持ちの余裕が出てきた。
 応援してます、とか、頑張ってください、と声をかけてくれるファンにも、
 次第にきちんと応えられるようになってくる。
 同時に、「ど、どうも……」としかいえなかった最初の数人には悪いとも思ったが。
 それに引き換え。
「ありがとうございますっ」
 と、自分と同じく緊張していたはずなのに、一人目から元気よく応対していた相羽のことは、
 ちょっと見直す思いであった。
 応援されれば素直に反応してしまう、相羽の人の良さが滲み出ていた。
 その辺りを含めたリング内外の人間性を反映してか、
 美月と相羽に並んでいるファンは、よく見るとそれぞれで毛色が違う。
 一言で言うと、美月の方が「濃い」。
 相羽に並んでいる列は、たまたま買い物に来ていたらサイン会やってたので参加してみた、
 みたいな、軽い客が多い。
 根拠としては、ほとんどの人が傍で配っている色紙を片手に相羽のところへやってくる。
 対して美月の列は、Tシャツ等持参したグッズにサインしてもらおうとする輩が多い。
 相羽列に並んでいたあるファン(?)のように、
「プロレス見たことないけど、
 下の階に貼ってあったポスターの写真が可愛かったからサインもらいに来ました」
 というような男は、間違ってもいない。
 驚きながらも「これからは是非、会場へ見に来てくださいね!」と笑顔で返す相羽を見て、
 正直なところちょっと羨ましい美月であった。
 ただ、並んでいる人数では美月も負けていない。
 あと、女性は美月列の方が多い。
 ただし女性も濃い人が多かった。
 「身体は大丈夫?」と、娘か何かのように心配してくれる年配の女性とか、
 隣を思いっきり指差しながら、「あいつには負けないでください」と言った同年代の女性とか。
 ヤな言い方をすれば、思いっきりマニア受けしていた。
 美月は、自分と相羽のファン層を冷静に分析して、心の中でため息を吐く。
(ま、わかってましたけどね)
 人を引き寄せる力、言い換えればスター性は間違いなく相羽の方が強く持っている。
 これまで地味だ地味だと言われながら、それをネタにして話題にされてきたのだ。
 対して美月は、何もしなければ本当に地味なまま注目されずに終わるタイプである。
 だからこそ、帰国後はどうすれば一番目立てるかを自分なりに考えてきた。
 こればっかりは現実として認めるより仕方が無い――と思いつつも、
 やっぱり納得仕切れなかった点が、相羽へ辛く当たる原因でもある。

 そんなこんなで色々考えながらサインに応じていた美月の前に、一枚の色紙が差し出された。
「トーナメント、頑張ってください!」
 小学校高学年ぐらいの男の子であった。
 一瞬、並ぶ列を間違えたのかと思ったが、トーナメントのことを言うのだから間違ってないのだろう。
(この年齢で私のファンって、将来が心配だな)
 そんな無茶苦茶なことを考えながら、美月は何十枚目かのサインを書き、
 その下に、「普通に勝ちます。」と書いて色紙を返し、子供の頭を撫でてやった。 

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by right-o | 2011-12-28 16:10 | 書き物
有馬記念まで来てしまいました。
いつ以来か忘れたけど、明日は久々に中山まで見に行こう。


web拍手お返事 今になってみれば何の遺恨だったかわかりませんが、ありがとうございます。

>相羽vs杉浦、これにて遺恨終了ですね! ノエルが帰ってきたら、また三人での技談義が読みたいです!

う、やっぱり元のそういう路線のがよかったでしょうか。
最近ほんと、全然ぐだぐだしてませんからね……

相羽とはもう一回タッグで戦って、それが中堅編の締めになる予定です。
といってもあと二山ぐらい越えてからになりますが。


昔はクリスマス用の書き物なんかもやってたっけ。
今そこまでのテンションはないけど、まあ細々と続けていきますよ。

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※以下全文、STRさんが書かれたものの転載です。


 ◇◆◇ 0 ◇◆◇

Wrestle Angels PBeM

Episode1 天使轟臨 ~Angels Flying in the Supercell~

〔ストーリー〕

西暦20X1年4月――

日本の女子プロレス界は、新たなうねりの中に飲み込まれつつあった。
――それは自然の流れ?
――あるいは何者かの意志?

そんな大きな渦とは関係なく……
それぞれの想いを胸に、それぞれのやりかたでプロレス界という荒波に飛び込んだ少女たち。
彼女たちの行方はいかに――

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■VT‐X(ヴォルテックス) SIDE■
*-----------------------------


◇◆◇ 1 ◇◆◇


福岡県某所、新興女子プロレス団体【VT‐X(ヴォルテックス)】の社長室――

「色々と動きが出てきたようね」

ディスプレイに躍るネットニュースに目を通しながら満足げにつぶやいたのは、VT‐Xのトップレスラー、《十六夜 美響》。

「これがお望みだったんだろ? 災厄の女王様」

VT‐Xの社長が振り向く。

「えぇ。どんな形であれ、動きがあるのはいいことだわ。かき回しがいがあるもの」
「そのためなら、JWIだろうが東京女子だろうが、お呼びがかかれば即参上――か」
「そういうことね」
「気楽に言ってくれる」

社長は苦笑するしかない。
VT‐Xは九州の中では大規模な団体ではあるが、まだまだ地力はない。
良くも悪くも、その運命はエースである十六夜の双肩にかかっているといっていい。
その彼女が、ほいほいと無責任に他団体へ打って出ていいものではあるまい。

「私がいなくても神塩や遥がいるわ。レナや那月も、少しはマシになってきているし」
「どうだかな。……まぁいい。JWIには色よい返事をしておくさ」

JWIが発表した“一兆円トーナメント構想”。
各プロレス団体のエース選手を一同に集め、トーナメントを開催、優勝を争わせようという企画である。
その優勝者には、賞金一兆円(!)と、市ヶ谷への挑戦権が与えられる――という、なんともフザけた話。
他団体はほとんど突っぱねるか無視しているようだが、十六夜はあえてそれに乗ろうという。

「これがお前の言う“渦”か」
「えぇ。でも、まだまだ全然、足りていないけれど」

もっと、たくさんの渦を生み出さねばならない。
もっと、巨大な渦を作り出さなくてはならない。
さもなければ――

「“大渦”が現れた時、ひとたまりもないわ」
「……分かっている。そのための、VT‐Xだ」


◇◆◇ 2 ◇◆◇


ここは【VT‐X(ヴォルテックス)】の選手寮の一室……

「う、うぅ~ん……うぐ……ぬぐぐ……」
「貴方は入りたくな~る……“眠れる獅子拳”に弟子入りしたくな~る……」
「んぐ……んんん……」
「ねむれりゅ……ひひけん……ぐうすぅ……むにゃむにゃ……」
「……って途中で寝ないで下さいよっ!!」

〈安宅 留美〉は同室となった先輩レスラー、《獅子堂 レナ》に苦情を言ったが、相手は留美のベッドに潜り込んだまま寝入っているので、仕方なく上のベッドに移る。

(ったく、なんで俺がこんな目に……)

最初は、それなりに好待遇なのかと思った。
同じ練習生でも、あの外国人と××××野郎(自主規制)が同室なのに対して、自分は先輩との相部屋。
期待されてるからこそ、そうなったとばかり思っていたが、

(……そうでもないのかもな)

この獅子堂という先輩、別に無理難題を押し付けたり暴力を振るったりはしないので、ごく扱いやすいのだが、こんなふうにことあるごとに“眠れる獅子拳”とやらに勧誘されるのは正直ウザい。
あまりにうっとうしいのでいっそ入門してやろうかとも思うくらいだが、何だかそれはそれで負けた気がするので、ガマンしている。
それに、そんなことを気に病んでいるほど、練習生はラクじゃない。



「ワタシ、ワルクナイ! ナンデ、ナグッタ!?」

何やら叫んでいる〈ルーチェ・リトルバード〉。
日本語がカタコトしか話せないため、ぶっちゃけあんまり絡みようがない。

それより厄介なのは、

「……ケッ。おい、まだ辞めねーのか? さっさとアメリカに帰ったらどうだ」
「アxホール! そっちこそ、ママのxxxxにxxxxしてきた方が利口なんじゃないの?」
「っ、てめぇ、俺が英語分からないと思ってムチャクチャ言ってるだろっ!」
「だったら日本語で言ってあげようか? この●●●●野郎っ、ママの●●●●に●●●●!!」
「てっ、てめぇ、このっ!!」
「やるか――」

……バキッ!! バッキイ!!

『い゛っ゛だぁっっ!?』

「はいはい、それくらいにして、さっさと練習に戻るっ」

『……オッス』

竹刀を振り下ろした《真壁 那月》に睨まれ、しぶしぶ練習に戻る。

〈オースチン・羊子〉――
新人テストで会って以来、これでもかという程にソリが合わない相手である。
天敵、ってのはこういう奴を指すのかも知れない。



「ハーイ。そっちはどぉ? まだ夜逃げしてない?」
「してたら、アンタからの電話に出られねーよ」
「はは、そりゃそうね。で、どうなの? やってけそう?」
「……全然、たいしたことねーよ。楽勝楽勝」
「ふ~ん、だったらいいけど。うちも新人獲ったんだけどさ~、どいつもこいつも変なのばっかりで、超面白いわ。アンタもそっちがダメだったらウチに来れば~?」
「っ、余計なお世話だ。俺はこっちでビッグになってやるよっ」
「はぁん……まぁいいや。じゃーね。早いとこ、同じリングに立てるようになってよ」
「フン、そっちこそ、俺と闘えるまで、廃業しないように頑張れよ」
「ふっふふふふ」

従姉にあたる《神楽 紫苑》。
現在は大阪の【ワールド女子プロレス】に属し、チャンピオンとして君臨している。
今の自分とは天と地の差があるが、いずれは……


◇◆◇ 3 ◇◆◇


さて、練習生にもちょっとした休みがない訳ではない。
しかし、一番見たくないツラと出くわした。

「ごきげんよう、留美さん」
「……はァ? なーにがごきげんようだ。そんなキャラか、お前」
「もちろんです。わたくし、帰国子女ですので」
「うぜー超うぜーよお前。さっさと辞めたら?」
「そういう貴方こそさっさとお辞めになったらいかがですかこのSxxK野郎」
「あぁ!?」
「……おっといけない。ついわたくしとしたことが、心の底からの本音を吐いてしまいました」
「お前顔貸せやコラ」
「まぁ、無駄話はいいんです。貴重な余暇を無駄にしたくないですしね」
「お、ま、え、が、無駄にさせてるんだよ!!」
「やれやれ、図体がでかいくせに細かい人だ。それより本題ですが」
「俺コイツ殴っても罪にはならないと思うな」
「真壁さんが、【WARS】の興行に出ることはご存知ですね」
「……あ? そういや、そんな話もあったな」

先輩レスラーの真壁は、【WARS】の《永沢 舞》と親交が深いらしい。
そのつながりで、永沢の凱旋興行であるWARS福岡大会に特別参戦を予定しているとか。

「わたくし、真壁さんのお手伝いで同行する予定なんです」
「はぁん? ……」

なんでわざわざ……と疑問を抱いたが、はっと思い当たった。

「そういやお前、永沢舞を倒すためにレスラーになりたい、とか言ってたよな」

テストの時のアピールで、そんなことを口走っていた気がする。

「さぁ……そんなこともあったかも知れませんね。なにぶん緊張していたので」
「何言ってやがる。まさかお前、興行をブチ壊そうとか思ってんのか?」
「ふふっ、何を言い出すかと思ったら。これだからMxxT野郎はイヤなのです」
「マジぶっ飛ばすぞテメェなめてんのか」
「とにかく、これから出かけますが……貴方も一緒にどうです?」
「……はぁ? 何で俺が行かなきゃならねーんだよ」
「えぇ、別に理由はありません。でも、どうせヒマなのでしょう?」
「くっ、くっくっくっ。残念だったなぁ」
「……?」
「今日は、『レッスル西日本』の取材が入ってるのさ!」
「…………っ」

初めて動揺を見せた羊子の様子に、してやったりな留美。
ローカルな格闘技雑誌ではあるが、取材には違いない。

「悪いなぁ~、お前さんが下働きに行ってる間に、こっちは取材だぜ、しゅ・ざ・い」
「……っ、クッ……オレをさしおいて、なんでこんな脳味噌筋肉、略して脳筋FxxK野郎に……っ」
「まぁ、お前も頑張れや。あーっはっはっ」

久しぶりに羊子を言い負かし、いい気分な留美。

(……そういや、今日の大会じゃタイトルマッチもあるんだっけか)

WARSの総大将・《サンダー龍子》に、フリーの大物ヒール《フレイア鏡》が挑む一戦。

(鏡さん……か)

以前、地元で偶然すれ違い、何となく会話をした憶えがある。
まさかあの頃は、こうして自分もレスラーになるなどとは予想だにしていなかったが。

ともあれ今は、午後からの取材に備えるとしよう。



……そして、数日後……

「――さて、安宅留美くん。なぜ呼ばれたか、分かるかな?」
「……えぇ、薄々は」

VT‐Xの社長室。
そこに留美は呼び出しを受けていた。

心当たりは、もちろんある。
先日受けた『レッスル西日本』の取材。
あの時、留美は自慢のビッグマウスを連発し、大言壮語を吹きまくった。
後になって、流石に言い過ぎたのでは……とも思ったが、マズい部分は掲載しないだろう、とタカをくくっていた所はある。
が、送られてきた『レッスル西日本』の最新号を見て目が点になった。

――『身の程知らずな新人登場! 傍若無人のビッグマウスで、団体、業界、ファンを痛烈批判!!』

……いや、確かにちょっと、大げさに言ったけども。
なーんの実績もない、ただの練習生の言動ですよアナタ。
それをこんな、センセーショナルに書き立てなくても――

「ふむ。……何か、言いたいことはあるかな?」
「………………いいえ」

少なくとも、あの記事には、彼女が言っていないことは書かれていなかった。
『片田舎のショボい団体』とか、
『世間知らずのローカルマスコミ』とか、
『安っぽい郷土愛にあふれた生温かいゆるゆるファン』とか、
言ったのは事実で。

「そうか。……」
「…………っ」

「――分かった。練習に戻ってくれ」
「え……あの……っ」
「ん? どうかしたのか」
「いえ、その、……おとがめっつーか、そういうのは」
「おとがめ? なんでそんなものが必要なのかな」
「いや、そりゃ……」
「呼び出したのは、アレが記者の作文なのか、君が本当に口にしたのか、確認したかっただけだ」
「…………」
「本当に言っていたのなら、それでいい」
「は、はぁ……」
「これからも遠慮はいらん。君がやりたいようにやりたまえ。
 つまらん常識だの、良識だのに色目を使って、遠慮する必要など微塵もない」
「………………っ」
「それが、【VT-X】の流儀だ」

どうやら、思った以上に、この団体は――
ハチャメチャであるようだった。


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by right-o | 2011-12-18 19:58 | 書き物
「一体何が始まるんです!?」
「ヘビー級挑戦者決定トーナメントだ」

というわけで、すいません一つ挟みます。
次回、相羽対美月。

web拍手お返事 やってやるってことですよ。ありがとうございます。

>俺の嫁さんが可愛すぎると思うの。越後さんマジ侍パワーポム。

何故か今回、そういう電波を受信したので丸く可愛くなってしまいました。
それで相羽との会話が少なくて勿体なかったもんで、一回分追加してます。

その内試合もさせますが、技なんかはこれまでと全く別のモデルを元にしてます。
……っていうか、今まで完全にウチじゃデスマッチファイターだったもんな。


さて、唐突にトーナメン戦が始まりました。
といっても美月絡みの試合しか書かないので、他の対戦カード書く意味ないんですけどね。
もしよかったら、下のメンバーで誰が勝つか予想してみてください。


さーこれからシングル連戦だぜ、というところですが、
今週末は香港旅行なので多分更新できません。
来週のどこかでまた。

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あんまりと言えばあんまりなタイトルですが、
何せ今までは大体技名がタイトルだったもんで、それ以外は適当。


web拍手お返事 見ていただいてありがとうございます。

>予想通りというか、当然の如く伊達の勝利……杉浦の無謀な挑戦の裏に、どのような真意があったのか……次回を待ちます。

狙いとしては文中のとおりなんですが、
勢いに乗った中堅・若手がシングルヘビーに挑戦して、まあ負けるんだけど評価を上げる、
っていう話にしたかったんです。
普通ならしばらくは再挑戦のないところですが……


>まぁなんだ。喧嘩するなよ。相羽ちゃんはへたれだから相羽ちゃんなんだし。個人的にはズブズブな展開がいいんだけどさ。まぁどっちゃでもおれはあんたについてくよ。多少ひねくれてるくらいが調度いい。

そうそう、この前引退した澤宗紀もそんなことを言ってました(嘘

まあこれからも好きにやっていきますので、よろしくお願いします。


>ライトオさんの物語なんですから書きたいように書けばいいと思いますよ。読みたい物語はこうじゃないって人は自分で物語を書けばいいだけの話で。かくいう私もプロレスをウソと断じる浅薄な意見には全くうなずけませんし、ウソの向こうにある本当のことごとやプロレスならではの魅力を持った成長物語が大好きです。そういった主義主張は別にしてライトオさんの物語は面白いのでいつも楽しみにしてますし、個人的な嗜好を満たす物語は自分の手で書こうと考えてます。スゴイ当たり前のことですけど。

それはそうなんですけどね。
でも折角見てもらってるし、
大筋に影響無いところでは色々言ってもらえるのもありがたいと感じることもあります。

私なんかは、ウソを無理に掘り下げず、ウソとしてその表面だけを見ればいいし、
もっと言えば人の成長はスポーツを見ればいいと思っています。
何て言うかな、折角ウソなんだから、ウソであることをもっと前面に出して、
ウソでしかできないことをもっとやって欲しいし、そこに注目していきたい。

なんてことをそのままレッスルに持ち込んでも話が成り立たないので、
その辺なんとか折り合いをつけてやっているつもりなのがこのお話。
これからも好きにやっていければ。


さて相羽。
越後さんと混ぜて、そのまま3カ月間年代ジャンプすればあら不思議。
美月を越えるほど存在に……はなりませんが、とりあえず次回は因縁の(?)シングル直接対決です。

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今日は一日中テレビのチャンネルが動きませんでした。
WOWOWのマイケル・ジョーダン特集から。

リアルタイムで見てたのは多分、後期スリービートの最後2シーズンぐらいだったかな。
あとは3度目に復帰してから。
いやー、キャリア通してみると本当凄い。


そんなことよりweb拍手お返事 まあやってみますのでありがとうございます。

>何とかする、それが信用できない状態なんですけど……。助っ人より「海外武者修行に行かせる。そこでライバルを作り、一緒に切磋琢磨して帰国、ライバルもそれを追ってくる」とかのほうが見せ場も多くていいと思います。

正直に言ってしまえば、相羽にそこまでしてやるほど思い入れが無いんですよ。
いや、思い入れが無いというか、そういう舞台を用意しても頭の中で動かせないというか。

まあ最近までの台詞も動きも無いのは流石に出してる意味ないだろと思うので、
話の中での強さ底上げも含めて対処はしますが、
間違ってもこの先相羽が独自にライバルを作るようなことにはなりません。


>よーし、論議に乗っかっちゃうぜー。個人的に相羽は話を「描き」易いんですよね。挫折姿も、落ち込む姿も、番狂わせ的な勝利も。その点ボクは美月は「描き」難かったので、ここの「美月スタイルズ」があって初めて動かせるようになりました。うん、ただの感想でした。(カレーマン)

私は真逆ですかねー……何か相羽は合わない。

まあスタイルズ化はネタでしたけど、美月は非常にやりやすい。
といってかなりキャラはいじってるつもりですけども。


何だろうなあ……
そもそも相羽的(真面目)な要素をプロレスに持ち込みたくないのかなあ。

だってプロレスってウソじゃない。

どうせウソつくならもっと面白いウソをついた方がいいし、
本当の成長物語ならスポーツで見ればいい。


とか言いながら、だらだらみたいに長い話を書いてみると、
美月だって挫折から向上を始めたわけで。

ああ何か自分でも何書いてるかわからん。

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ちょっと中途半端なとこで切りましたが、今回はちょっと事情があって土曜日更新。
明日は多分、なんか書くような体力が残っていないので。


web拍手お返事 あと2、3回待ってくださいありがとうございます。

>相羽の扱いは何処でも悪いですね。ただ、最近は美月を持ち上げるために貶めているようにしか見えなくて、かなりイラっとしました。一回ぐらいベルトを採らせてもいいんじゃないかなと思っています。(もしくは美月を思いっきり挫折させるなど)

そうそう、最近は完全に美月と対比してダメな人扱いです。
それが何でかと言われると色々あるんですが、一番の理由は相羽に思い入れが持てないということです。
なので、扱いはともかく上手にフォローができない。

とは言え、この話で最後の最後に勝つのは相羽です。
そのためにもそろそろ強化してあげなきゃいけないところですので、本当になんとかします。


>杉浦ってば……恐ろしい子っ! 皆で温泉……神田、ボディだったら負けないぞ! それにしても相羽と杉浦の間には、実力だけではなく考え方にまで大きな差が……ノエルも交えて「美月のだらだら技談義」を和気藹々(?)としていた頃が懐かしいです。

ぶっちぎりで貧相なのが美月でしょうねえ……ボディ的な意味で。
多分、一番凄いのは上戸。実は六角さんよりウエストが細く、バストは上回るという驚異の女。

まあそんなことはどうでもいいんですが、
確かにだらだらしてた頃が懐かしくもあります。
どうしよっかなー、というのが正直なところ。


相羽ねえ……相羽……
やっぱりちょっと助っ人をいれますか。

次回はVS伊達の続き。
伊達は相変わらず望月成晃仕様。
そして多分、忘れ去られてしまったと思われる、とある技がテーマに。

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by right-o | 2011-11-19 22:47 | 書き物
というわけでweb拍手お返事 リアクションありがとうございます。

>相羽、良いところ無い……気合と根性だけではどうにもならないこともあるんだよ。こうなればノエルと組むか、越後さんと組んでリベンジマッチを!

そういうわけ、相羽好きの方には申し訳ない試合でした。
負けるにしても、もう少し負け方はあったよね……っていう。

試合に限らず、ちょっと相羽の動かし方がわからない今日この頃ですが、
もちろんまだまだ活躍するはずなので、もう少しお待ちください。


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そういえば去年もそうだった気がする。
仕事に限らず、遊びの方も忙しいんだよなあ。


web拍手お返事 ……相羽はまだまだ強くなりませんが、ありがとうございます。

>一切が忘れられた不憫な子に涙……。パートナーは六角さんと頼もしい限り、杉浦を任せて如何にして神田を倒すか。一回やられているだけに心配です!

……なんかすいませんでした。
何か前振りだけで長くなったもんで、つい、相羽の見せ場が……

ついでに六角の見せ場も無いんですよね。
うーん、この埋め合わせはこの先、必ず……


>akiraさん

どうも初めまして、PBeMよろしくお願いします。

私はこのとおりここでリアクションは公開してますし、
折角掲示板もあるんですから、個別ではなくそちらでいかがでしょうか?


>おっ千春と千秋直ってるー……タイトル以外(笑) 安宅さんかっけーっすねぇ。杉浦さんの物語と共に楽しみにしておりますっ

ホントは……千春と千秋の違いなんかも書くはずだったんですけどねー。
タイトルは直しときます……

そういえばPBeMには参加されてないんですか?


何か色々書きたいことあったけど忘れてしまった……

とりあえず、12月の香港旅行を申し込みました。
さーて日本馬は何が来るかな。

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……色々あったんです。
ああ、もう……。


web拍手お返事 こんな私にもコメントありがとうございます。

>杉浦さえ感心した神田さんの見事な応用! ボクシング技以外で活躍しているものは珍しいので、思わず何度も読んでしまいました! そして相羽が立つ! 頑張れ相羽! タッグ相手は六角か越後が……どちらでも楽しみです

いつもありがとうございます。
元キャラから見れば壊れまくってる神田ですが、受け入れられてるなら幸いです。
ちょっと強くし過ぎたかもしれませんけど。

そういうわけで、六角さんにお願いしました。
さ、試合の方はどうしようかという感じです。


というわけで、次回はVS相羽・六角。
どうしようかな……

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