あれ、イサッパの方だっけ?


web拍手お返事 すいません平日とか言っておいて2週間も空いてしまいましたありがとうございます。

>神田戦もいいですけど、相羽のシングル戦での勝利も期待しています。あと「美月VS内田」ですが、試合後、「今までの行為のけじめとして「悪口ばかりいってすまなかった」とそれぞれひどいことしてきた人達に謝っていく」というのを見てみたいです。(なし崩し的に仲直り(自分のしてきたことをなかったことにする)なんて最低なので)

無い無いそれは無い。

何故かと言えば、だってプロレスだもの、という不毛な答え方はしないとしても、
次回の勝敗=内田と美月の関係が決着することにはならないからです。

……まあどうやって決着するかはまだ全然考えてませんけどね。
相羽戦は完全に気が向いたら年内中にやるかどうかというところ。
ここで中堅ベルトの流れに乗っちゃうとタッグ王座戦がやれなくなるので迷っています。


> ぬあー どうも「タッグチーム名」なんぞを異様に考えたくなる気がいきなり起きていまして 「ナスターシャ・ハン&ディジー・クライ」で“ブリザード・サイクロン”など

ぬあー、そうですか。ちょっと羨ましい。

というのが、私オリジナルで名前つけるの苦手なんですよ。
未だに美月の必殺技が「前転式パイルドライバー」のままだし。
まあ変な技名つけて「?」ってなられるのも何だし、いいかなとは思ってますが。


さて、前回書いたことの悉く逆を行って申し訳ないのですが、神田戦が先にできてしまいました。

藤原、動きはドラゲーの斉藤了がモデルです……が、何か全然違うところに力が入って、
あんまり動きをパクれてないという。
・オレンジ色
・投げキャラ
・下半身のコスチュームの股上が妙に深い
という点からの連想。

入場コスはもうちょっとお待ちを。
……今年中には多分。

[PR]
# by right-o | 2012-12-09 19:34 | 書き物
 内田が美月への挑戦権を手にした試合から一週間後、東京・ディファ有明。
 この日、通常のシリーズとは別の形で、
 日頃あまり出場機会のない若手を主体とする興行が行われていた。
 若手ということで全体的に知名度が低く、基本的にあまり注目されていないはずだったが、
 今回ある事情により、直前になってやや重要な意味を持つ大会になった。
 発端は内田が、美月への挑戦と併せて自分の持っていた中堅ベルトの返上を宣言したことにある。
 これに伴い、急遽中堅ベルト王者を決めるべくトーナメントが開催されることとなり、
 この大会で8試合ある第一回戦の内の2試合が、若手枠として行われることになったのだった。

「あれ、先輩?」
「どうも。試合前にお邪魔でしたか?」
 試合を控えた神田の控室に、美月が顔を覗かせた。
「いえ。慣れてますから」
 格闘技の経験年数ではむしろ美月より先輩にあたる神田は、流石に平然としている。
 ちなみにこの大会で言う「若手」とはプロレスデビューしてから日が浅いことを指すので、
 美月より年上の神田も若手に該当する。
 ついでに言うと美月は既に、実績上はもちろん、
 デビュー以後の年月で言っても既に若手の範疇に入らない。
「それより、今日は何かイベントだったのでは?」
「ん、まあ、それまでちょっと時間があったもので」
 応援にきました、とか、激励にきました、とまで言えないのが美月だが、
 共にタッグのベルトを巻いたこともある相方には、言わなくても伝わるので問題ない。
「ありがとうございます。急に降って沸いたチャンスですが、モノにして見せますよ」
 無理に自分を奮い立たせたり気負ったりすることなく、神田はそう言ってのけ、
 入場用のフード付きコスチュームを被って控室を出て行く。
 自分などと違って、素直に真っ直ぐ成長していく年下の後輩の、後ろ姿がちょっと眩しい美月である。

 
 黒い袖なしのフード付きジャケットを来て入場した神田は、
 コールを受けると同時、目深に被っていたフードを跳ね上げた。
 視線の先、対角の青コーナーに立っているのは藤原和美。
 白地に孔雀のような赤い羽根が襟元から数本伸びた独特のガウンを纏い、
 冷静な神田に対しこちらは正に気合十分といった表情。
 共に若手ながらタッグ王者経験者という共通点のある両者、
 それぞれの相方、橘みずきはリングサイトから、そして美月はバックステージから、
 二人の戦いを見守っていた。

 ゴングと同時、藤原が神田の脇をすり抜けてバックを取る。
「やッ」
 そのまま背後から一息で持ち上げ、うつ伏せの形で神田を前に落とすと、
 すぐさま前方に回り込んで首を取り、グラウンドでのフロントヘッドロックへ。
 これに対し神田は首に巻きついてきた藤原の右手首を掴み、
 体を左に回転させて藤原の下から抜け出しつつ、立ち上がってリストロックに極めた。
 藤原も、すぐに自ら前転してマットに転がることで手首の回転を解消しつつ、
 逆に神田の右手を取りつつリストロックでやり返し、神田の背後に回る。
 取り押さえられようとしている犯罪者のような難しい体勢から、
 神田は冷静に左腕を肩越しに伸ばして藤原の頭を掴み、
 腰と背中を巧みに使って首投げで前方に投げ捨てようとする。
 が、これを察した藤原は空中で器用に体を丸めて着地。
 振り向いた藤原と立ち上がった神田は、互いに一旦距離を取って構えた。
 ここまで、わずか十秒。
 何気ない攻防ながら恐ろしく早い展開に、客席から溜息と拍手が送られた。
 
 格闘技からの転向組ながら、美月等と練習する中で基礎をみっちり学んだ神田と、
 元々基本に忠実な正統派である藤原はある程度噛み合う相手であった。
 ただ基礎的な部分以外、それぞれ打撃と投げを得意とする両者の持ち味は全く異なる。
「……ッ!?」
 何気なく、というか特に何も考えずブレーンバスターを仕掛けようとした神田は、
 藤原が全く動かないことに驚いた。
 体幹が強いとでもいうのだろうか、自分と同程度の体格であるはずの藤原の体が、
 まるでマットに根を生やしたように持ち上げられない。
「っりゃああああああ!!!」
 反対に藤原が一息で神田を持ち上げ返す。
 ブレーンバスターの体勢でリングと垂直に持ち上げた神田を、
 投げ捨てずにそのままニュートラルコーナーに向かった。
「ここで決めます!!」
 コーナー上に神田を座らせた藤原が宣言する。
 決めさせるかとばかりに神田が振るった掌底をかわして張り手一発。
 動きを止めた神田の前、トップロープに足を絡めて向かい合う形で座り込んだ藤原は、
 改めてブレーンバスターの形に組んだ。
 そこから上体の力だけで、座っている神田の体を引き抜く。
「くっ」
 抵抗しても無駄と悟った神田は、覚悟を決めて受け身に備えた。
 自分も座っているために高さはあまり無いものの、
 藤原は雪崩式ブレーンバスターで神田をマットに叩きつけ、
 そのままスパイダージャーマンと同じ原理で起き上がり、今度はコーナー上に立ち上がった。
「飛びこめっ!クライシス・ダーイブッ!!」
 という全く定着していない技名を宣言し、体を大きく反らしながら跳躍。
 空中で横に90度旋回して神田の上に落下した。
 が、大体予想していた神田はこれをカウント2でキックアウト。
「まだまだ、トドメの必殺技ッ!!」
 再度宣言する藤原の声を聞く神田の頭は冷めきっていた。
 神田の起き上がりに合わせてロープへ飛んだ藤原が戻ってきたところ、
 左のボディブローが藤原の右脇腹に突き刺さる。
 上下セパレートになっているコスチュームの間、剥き出しの皮膚が波打った。
「ふっぐ……!」
 プロレスラーであれ何であれ、これをくらって平気でいられる人間などいない。
 神田は藤原に膝をつくことを許さず、
 その左側に回り込んで右腕を反対側の首筋に回し、藤原の左腕の下に潜り込む。
 そこから背中に左手を添えて持ち上げ、両膝をつくことで落差を作りながら背中からマットに叩きつけた。
 間髪入れずに押さえ込んだが、藤原はなんとかカウント2で肩を上げた。
「ちっ」
 新技を返された神田だが、それなら別の手をと藤原を起き上がらせようとする。
 体に力が入っていない藤原を強引に引き起こそうと屈んだところで、
「負けるかぁぁぁぁぁ!!!」
 追い込まれて何かのスイッチが入った藤原は、いきなり体を起こして神田の首と左足を取り、
 一瞬でフィッシャーマンスープレックスへ。
 投げ切ったあとも放さず、横に回転して起き上がりつつもう一発。
 さらに同じ動きで起き上がり、今度は高々と持ち上げてフィッシャーマンバスターで叩きつけた。
「うぐっ……」
 ただ、投げ切った藤原も腹部のダメージからカバーには入れない。
 動けない自分を鼓舞するように、藤原は仰向けのままマットを叩いた。
(油断したか……)
 同じく天井の照明を見上げる神田は、対照的に追い込まれるほど思考がクリアになっていく。
 両者同じタイミングで仰向けからうつ伏せになり、次いで手足をついて立ち上がる。
「よっしゃあああああッ!!」
 まだまだ気持ちは折れないとばかり、気迫を込めて藤原が突進した。
 右腕を振り上げ、肘を突きだす姿勢を見せつつ、右足を大きく踏み込んでくる。
 手打ちではなく、全体重を込めた本気の一発。
 そう判断した瞬間、神田の体は前に沈み込んだ。
 藤原の右腕の下に潜り込むと同時、自分も体重を乗せた右拳を突き出す。
 神田の右拳は、無防備に突出してしまった藤原の顔面、下顎部から口にかけてへ正面から衝突。
 気力体力とは無関係に藤原の意識を断ち切った。
 このまま倒れては反則負けになりかねない神田は、
 崩れ落ちようとする藤原に膝を入れ、前傾させた姿勢で固定。
 ロープへ走り、自らも飛び上がりながらの踵落としを決めてこの試合に決着をつけた。

[PR]
# by right-o | 2012-12-09 19:02 | 書き物
ジャパンカップを放って違うことしてたので見てませんが、ジェンティルドンナが勝ったとか。
切り札のネタ候補としてはアリだったかなあ。
まあでも何にせよ頭は有り得なかった。


web拍手お返事 思わぬところでありがとうございます。

>カレーマンさん

別に隠すほどのことはありませんが、技名については正解です。
一発で当てられるとそれはそれで悔しい……


>始めてこのサイトに訪れましたが 原典はあるとしてもSS描写が良いですなー ところどころ入場シーンもついてるし

今になってご新規さんが増えるとは思いませんでした。
ありがとうございます。

以前はほぼ完全に技とか試合を書いてみたくてSSやってましたけど、
最近はだいぶ試合は省略するようになった気がします。

そして最近は入場書いてる方が楽しい時もあったり。
完全に元ネタ準拠(内田とか)ならレッスルキャラで再現する楽しみがあるし、
美月や相羽は勝手に想像したり部分的にパクったりして作るのが楽しい。

正に妄想そのものですね。

>「入場」「リングイン」とSSで出ているので 「リングイン用コスチューム」の題材を使ったSSなども見てみたくなり…(過剰期待)

あ、いいですね。
ちょうど話の流れとしても内田に注目できるし。
そしてちょうど最近気になるガウンを見つけたんですよ。

ただちょっと考えてた話もあるので、その次になるかも知れません。


あとは神田の試合。
これはまた新たに別キャラを当てようかと。
本当は激闘龍で出したかった元ネタ設定キャラだけど、いつ使うかわからんし。

そういうわけで今日は上げられませんが、今週は平日のどっかで上げられれば。
次はまたサイン会系統のネタだと思われます。多分。
たまにこういうのを挟むのが楽しい。

[PR]
何になるでしょうか。
勝敗はお分かりかと思います。


web拍手お返事 試合中に間が空いてもありがとうございます。

>一瞬で入れ替わる攻防もプロレスの醍醐味です! こういう技は小柄な選手か、関節技の使い手がよく似合うと思います! 四者列強の前回と今回を勝ち抜いた内田、入場する美月の思惑は!? そろそろ神田の試合がまた見たいです

いやなんかもうホントありがとうございます。
しかし全部丸め込みってどうよ、と思われるかとも考えましたが、
結局こういう形の決着になりました。
そしてまた少し口の悪くなる美月でありました。

神田、確かにちょっと試合させてみたい気がします。
試合となれば、相羽、みこと、美冬、越後あたりか。
ちょっと考えさせてください。


>「カサドーラからの形からって言うと・・・」という技が何があるか想像する楽しみががが。どれだろう・・・(カレーマン)

実は、正解を見て「何それ?」と言われそうな気がして怖くなってきました。
マイナー技だし、ひょっとするとネタ元は最近使ってないかも……


といって、次からはしばらくだらだらさせます。
ここ最近はあんまりだらだらしてなかった。

[PR]
 パチパチパチパチ。
 右手にマイクを持ったまま、なんとも心のこもらない拍手をしながら、
 美月はリングまでゆっくりと歩を進めた。
 その左肩には、先ほど4人が挑戦権を争ったベルトが金色に輝いている。
「オメデトウゴザイマス」
 内田に相対した美月の口が機械的に動いた。
「……まあ、でも、内田先輩が挑戦者になってくれて本当に感謝してますよ。
 本当に心からです。だってこれで次は」
「「楽ができる」」
 内田が美月の発言を先読みしする。
 しかし、美月もそれがわかっていたかのように無反応だった。
「……って言うんでしょ。ひねくれたアンタの考えそうなことね」
「あなたに、いや、“お前に”ひねくれてるとか言われたくありません」
 お互い軽口の応酬だけで終わるかと思われたリング上、ここで一気に空気が悪くなった。
「さっきの4人で一番楽な相手が内田先輩だってこと、ここにいるお客さんは皆わかってますよ。
 だからこそ判官贔屓もあって応援されたんでしょうしね」
 普段それほどマイクアピールが得意でないはずの美月だが、
 何故か内田を前にするとこんなセリフがすらすらと出てくる。
「それに、さっきみたいな偶然はそうそう何度も起こりませんよ」
「……偶然、って丸め込みのこと?
 はっ、アンタなんかにわざわざ丸め込み使って勝とうなんて誰も思わないわよ」
 美月だけでなく、内田の言い分にも頷いてしまう観客たちであった。
「まあでも、そうね、そこまで言うなら予言してあげるわ。
 アンタに挑戦する王座戦、さっき伊達から3カウントを取ったのと同じ技で勝ってみせる」
 内田は真顔でそう言い切った。
「ハイハイ、そう言っておけば必殺技が決まりやすくなるとでも思ってるんでしょうけど、
 そんな見え透いたハッタリなんか誰も引っ掛かりませんよ」
 伊達に決めた丸め込みはラッキーキャプチャーと見せかけたフェイントである。
 どうせ今度は丸め込みと見せかけてラッキーキャプチャーだろ、
 というのが美月と観客の見るところであった。
「ハッタリかどうか、すぐに分からせてあげる。
 せいぜい次の防衛戦まで王者気分を満喫しておくことね。
 それと、ベルトはよく磨いておきなさい。次の持ち主のために」
 そう言って、内田はマイクを放って美月に背を向けた。
「もうちょっと気の利いたこと言うかと思いましたが、安い挑発ですね」
 リングを下りる内田の背中へ向けて美月が言う。
 勝手に言ってろ、とでも言いたげに、内田はもう美月に一瞥もくれることなく帰って行った。
(ふん)
 これまで何かにつけて皮肉の針でちくちくとやられてきた先輩相手に、
 上から目線で言いたいことを言えてスッとした美月であった。
 が、この時、美月は内田の予言が本気であることに気がついていない。
 というより、どうでもよかった。
 内田のことなので、裏の裏をかいて丸め込みを仕掛けてくることはあるかもしれない。
 といって丸め込みで自分が負けるとはとても思えない美月である。
 ただし、美月は一つ思い違いをしていた。
 「同じ技で勝つ」ということが、すなわち「丸め込みで勝つ」ということにはならないのである。

[PR]
# by right-o | 2012-11-19 23:35 | 書き物