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色々とね……


web拍手お返事 無茶な予想にもありがとうございます

>実は正しかったジョーカーさんに涙(カレーマン)

意地張らずにローズキングダムを買っておけば……という結果。
まあ、仕様が無いんです。
予想自体はそれほど無茶な穴馬は上げてませんでしたが、
実際の馬券は本当に数百万を狙ってました。


で、まあ今週も同じような結果。
流石に一流騎手というか、あの位置からの競馬は元々スミヨンの予定通りだったようで、
後ろから大外回ってくるだろうという事前の期待が見事に裏切られました。
強かった……

1頭だけ凄い足で伸びてきたペルーサも健闘しましたね。
いや流石ロブロイ産駒だ、と再び掌を返してみる。


まあそんな憂さを晴らすためのウイニングポストですが、2030年が見えてきました。
そろそろ実在馬が血統表の中の存在に。

新秘書と衣装をダウンロードしてみましたが、ちょっとコロコロ服が変わりすぎる気も。


ところで、もちろん今回も牧場全拡張で秘書とイベントがあります。
相変わらず水着とかサンオイルとかのアレなイベントなわけですが、
どうせならもうイベントCGでもつけてくれればいいのに。


と、下に一つ上げてみました。
結局試合じゃないんですけどね。
暇な人は元ネタを当ててみてください。

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 いつも通りの寮の一室。
「ねぇ、決め台詞とか欲しくない?」
「……はぁ?」
 いつも通り、美月は可哀そうなものを見る目で相羽を見た。
「いやだから、ボクたちも決め台詞……」
「はぁ?」
「決め……」
「はぁ?」
「……もういい」
 炬燵机に突っ伏してふて寝に入った相羽の上で、美月とノエルが顔を見合わせる。
「……まあ、聞いてやるか……」
「ほらほら和希さん、どうしましたか?」
 相変わらず二人からいいように遊ばれている相羽であった。


「で、決め台詞と。普段ロクにマイクも握らせてもらえない人が決め台詞と」
「う……。で、でもやっぱり、ここから上を目指すにはもっと人気が必要なんだよ!」
「だからって別に、中堅以上の人がみんな決め台詞を持っているわけではないと思いますが」
「だって中森さんまで最近言い始めたんだよ!?」
「中森さん“まで”って。まあわからなくもないですけど」
 寡黙な中森の名フレーズは『私を否定してみろ』。
 口で言うのではなくリング上の実力で自分を退けてみろ――という言葉が逆に定着してしまったのは、
 ちょっと皮肉な話かもしれない。
「あとライラさんとか、鏡さんまで……人気が出だした人はみんな何か持ってるよ」
「だから別に決め台詞ができたから人気が出たわけじゃ……。それとその二人は台詞長すぎです」
 あのキャラのままベビーフェイスとして大ブレイクを遂げたライラは、
 『だからそこンところが重要なんだよ、何せこのあたしがそう言ってるんだからなァ!』という、
 マイクアピールを締める際の長いフレーズがそのまま定着してしまった。
 そんなライラと泥沼の抗争を繰り広げるフレイア鏡もまた、長い長い演説のあと、
 『この私こそゲームの主役、そして最高の女ですわ』というこれも長い台詞で締める。
「その手の格好つけた台詞より、
 最近はむしろ来島さんや小早川さんの馬鹿馬鹿しさがウケると思うんですけど」
「ああ、アレは応用が利いて便利だよねぇ」
 口下手な方と思われがちな来島だが、意外なことに自力で定番のフレーズを開発した。
 それはまず、例えば『次の王座戦、勝つのはこのオレだぜ!』と観客に振る。
 対して観客が『『なんで~?』』と返してきたところで、
 『なんでかって?それは……鍛えてるからだー!!』で強引に締めるというもの。
 このパターンは色んな場面で応用が利いて使い勝手がいい反面、
 本人の意図しないところで『なんで~?』と言われてしまう欠点を伴う。
 ある意味業界一のマイクと言われる小早川は、色々言いたい放題言ったあと、
 『あたしを誰だと思ってるの!?あたし、志保だよッ!!?』という来島以上に強引なフレーズで締める。
 全く意味はわからないが、ここまで言い切られてしまうと何か納得してしまう。
「ところで、そろそろヒロインコンビの決め台詞が変わる時期では?」
「それが新シリーズの台詞は使いづらいから未定なんだってさ」
 藤原和美&橘みずき組の決め台詞は、ある一定の周期で切り替わる。
 最近までは『さあ、お前の罪を数えろ!』だったが……
「でもやはり、和希さんが見習うべきは武藤さんだと思いますが」
「いやいやいやいや!そこまでのレベルじゃないから!!」
 武藤めぐみの場合、試合での天才ぶりとは対照的に、喋るのは非常に苦手である。
 そもそも本人に喋る気が無いのか、無気力な棒読み口調で噛みまくっていたのだが、
 ある時それを逆手に取って、おもむろにカンペを取り出して堂々と棒読みし始めるようになり、
 いつの間にかそのままスタイルとして定着してしまった。
 一度など他団体に乗り込んで喧嘩を売る時にまでカンペを読み始め、
 かなりシュールな絵面を現出させたこともある。


「まあ、何にせよガラじゃないですよ。地味に生きてください」
「……絶対、噛む……」
「噛まないっ!あと地味って言うな!!」
 結局不貞寝に戻ってしまった相羽を見て、美月はやれやれといった感じで嘆息する。
 とはいえ、美月も相羽もそろそろ人気というものを気にしなければならなくなったという意味では、
 ちょっとだけ自分たちの成長の実感が無いでもなかった。

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by right-o | 2010-10-31 12:04 | 書き物
美:この一週間コレ以外更新無しっていうね。


天皇賞・秋

◎アーネストリー
○シンゲン
△ジャガーメイル
△ブエナビスタ

ジ:えーっと……何かよくわからんな。
美:まあ今回の予想にはいくつか前提がありまして。
・明日は内有利の馬場
・ジャガメは2000mなら後ろから行く
・スミヨンは大外をぶん回す
・善臣の確変は終わった  等
美:簡単に言うと、ジャガメかブエナは確かに強いんだけど、
  あんまり後ろから差してくるようだと届かないんじゃないの?ていうか儲からんから届くな。
  っていう予想。
ジ:それは予想というより希望なんじゃ……


今週の切り札!

▲ペルーサ

美:ああ、そんな馬いましね。スペシャルウィーク産駒でしたか?
ジ:もう掌を返すのかよ……。まあそれはともかく、ゲートの練習はみっちりやったらしいよ。
美:じゃあ、毎日王冠の時はあんまりやらなかったんですね。


ジ:さて台風の影響がどう出るか。
美:案外メインまでにはすっかり乾いてたりして。

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by right-o | 2010-10-30 22:59 | 競馬
ジ:……なんというか、いつになく具体的な目標だな。
美:もはや数万円の勝ちに興味はないのです。


美:というわけでまあ、数あるGⅠの中でも何となく荒れるイメージのある菊花賞ですよ。
ジ:実際他と比較して荒れるかどうかはともかく、何か残念な馬が勝つような気はするな。


菊花賞

◎レーヴドリアン
○ビッグウィーク
△トレイルブレイザー
△コスモラピュタ

ジ:これはまた、なんというか……
美:このぐらいやらなきゃ目標には届きませんよ。
  それと一つ、薔薇なんとかは当然として、大量にいるマンハッタンカフェ産駒は全て切ります。
  東京・京都の長距離ではあまりよろしくないデータがあるんでね。


今週の切り札!

▲ロー……

美:だからダメだって言ってんだろ。
ジ:いやどう考えても頭4つぐらい抜けてるって……

▲トウカイメロディ

美:穴人気でコケるくわせ者のパターンだと思いますがねえ。
ジ:あとはこれぐらいしかいないだろうが。


美:とはいえ、なんか逆に堅いような気もしてきた。
ジ:一頭核がいるとはいえ、この微妙な混戦ムードは危険な感じだな。

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by right-o | 2010-10-23 23:30 | 競馬
そういえば、そんなのいたっけな。

ニコニコに上がってた「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の第1話を見まして。
むしろ序盤に結構共感できました。
ウチの兄妹関係もアレに近かった。

もちろん現実の妹とは18禁ゲームなんてやってなかったわけですが
それでも一緒にゲームしたことはありました。
「葛葉ライドウ対超力兵団」とか。
いや、これはこれで嫌な兄妹かも知れないけれど。


web拍手お返事 変態團リポートありがとうございます。

>カレーマンさん

色々と観戦お疲れさまです。
うーん……流石に関東住まいがうらやましい。

変態團興行に関して言えば、色々と変態的な試合が揃った中、
観衆目隠しマッチだけが試合形式の割に何か地味な印象があったもので、
なら自分でやってみようと思い立ったところがあの結果という。

それにしても冨宅飛駈、昔はあんなレスラーじゃなかったのに……
佐藤光留とは違う方向の変態というか……パンクラスってホント何なんだろう。



けいおんのゲームですが、どうにか全曲出しました。
しかし……難易度は☆3つぐらいが正直限界の様子。
そういえば、そもそも音ゲーやったのこれが初めてかも。


そうそう、今日行われた南部杯でエスポ君がまさかの敗戦。
「オーロ」マイスターっていう、単純なサイン馬券?で取れるレースになるとは。

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by right-o | 2010-10-11 21:42 | その他
かなり久々でPS3のオンライン環境が復活しまして。
まあ寮にある後輩の部屋から30mLANケーブルで無理矢理繋いだんですが。

というわけでCOOPしつつデッドラ2でゾンビとサイコパスを殺る毎日です。
ようやくレベルも20を超えてソロでもサイコに勝てるようになってきた。

そして合間にウイポ2010。
PS3では初のウイポなので当然引き継ぎ無しのため、とりあえず84年からAモードでスタート。
例によってアンドレアモン無双から海外セリでスーパークリークを購入し、
オリジナル騎手で作った中村真帆を乗せてみたところ、あっさりと3冠を獲りやがり、
ついでにオグリのラストランをぶち壊す暴挙。
なんなんだオマエは……

そういえば、ウイポのお守り評価でどうしても気になったことが。
牝馬、というか繁殖馬の評価で、サマンサ-タバサトウショウの銀札なんかはまあ、
しょうがないかなと思うんですが……なんでオオシマルチアが銀札なのかと。

そこはこう、銅札あたりでお得感を出して購入させておいて、
「何かウオーニングの種付けを勧められたんだけど……」→出産後「なんだこの馬www」
っていう感じで某得意距離1000~1300のアレの存在を最近の競馬ファンに広めて欲しい。
ひょっとして実名馬で一番得意距離の幅が狭いんじゃなかろうか。


さらに、LANを繋がせてくれた後輩からけいおんのゲームまで借りてしまいました。
にわかファンなのでプレイできる曲の中で知ってるのが「ふわふわ時間」しかないっていうね。


というわけで全然書き物が進んでいません。
先週の妙な情熱はどこに行ったのか。


本当は色々と書きたいんですよ。
プロレス関係の色んな事件とか興行とか。
変態團→マッスル最終回の流れに乗れなかったのは本当に悔しかった。

まあでも結局ゲームしない時は飲みに行ってるんですよね。
本格的にダメな大人になってきた。


それととりあえず秋の天皇賞は見に行こうと思います。
また改めて連絡しますけど今回は泊めてください先輩。

もちろん関西オフにも行きます。
このままだと10月の終わりから12月のはじめまで毎週どこかに行ってることになりそう。

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by right-o | 2010-10-10 21:14 | その他
というわけで変態團興行にインスパイアされて変なものを上げてしまいました。
まあその……お許しください!ってことで。


web拍手お返事 技動画にもありがとうございます。

>現実にある技とは…半屈伸ぐらいで回るもんなんですねぇ、勉強になりました>螢野光

多分、上半身の力が重要なんでしょうね。
意外なほど安定して回転してます。

しかしこの技だけは、レッスルの世界だけだと思ったんですけどね……本当にまさかです。


>リコシェでしたっけ?いやー世の中にはまだまだわけわからん奴が多い。来日するジャック・エバンスにも期待ですね。(カレーマン)

そうそう、マット・ハーディの技と同じ名前で若干紛らわしいという。

ジャック・エバンスは何か、いつの間にかドラゲーからいなくなっていた感覚。
この手の無茶苦茶な飛び技使いは正にアメリカインディーという感じで大好きです。


さて、デッドライジング2とウイポ2010を買って久々にPS3が動いています。
とりあえずデッドラで1000人(匹?)ほど殺ってみましたが、なかなかレベルが上がらん……。


個人的に、鏡さんは受け。

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by right-o | 2010-10-03 22:17 | 書き物
 前回のハードコアタイトルマッチから一年と数ヶ月。
 今までの最高視聴率と最多の抗議数を記録し、
 様々な方面で物議を醸したこのカードが再び組まれることになった。
 場所は新木場1stリング。
 どう詰め込んでも五百席に満たない小さな会場で行われた今回の興行は、
 このメインイベント一試合のためだけに「15歳未満お断り」となり、
 更にはなんとかR指定の枠で抑えるため、とある工夫が施されることになる。
「はあ……」
 久々でレフェリーシャツに袖を通した美月が、マイクを持ってリングに上がった。
 もうとっくに怪我も治り、レスラーとしての復帰も果たしているのだが、
 ハードコアタイトルマッチを裁くならやはり美月だろう、という判断で今まで通りレフェリー役である。
『試合のルールを説明いたします』
 そう切り出してみて、凄い矛盾に気づいた。
 試合そのものにルールなど無いからである。
 今回ルールを強制されるのは、なんと試合を見ている観客の方なのだ。
『これから、皆様には目隠しをした状態で試合を観戦していただきます』
 見ずに観る、というのもなんだか不思議な表現である。
『もしも試合中に目隠しを外してしまった方は、強制退場となりますのでご注意ください』
 目隠しを外した不届き者をつまみ出すためだけに、
 来島・龍子・八島・山本・小鳥遊の五名がスタンバイしている。
 新木場は会場と言ってもほぼ倉庫そのままなので、
 襟首を掴んでシャッター脇の入口から放り出すだけで事足りるのだ。
 客席から大ブーイングが飛ぶ中、美月は声を張り上げて続ける。
『これはこの試合を成立させるために必要な措置です!どうかご理解ください!!』
 なんでこんなこと言わなきゃいけないんだろう、と心の中で嘆きながら、
 美月は社会で働くことの理不尽さを噛み締めた。

 全観客が渋々ながら目隠しを装着したことを確認し、鏡、神楽の順番で入場。
 二人とも前回と違って普通のコスチューム姿ではあったが、
 それぞれが何やら黒いカバンを手に提げてコーナーの下に置いたあたりは不安要素である。
 ただそれでも、初めから両者が下着姿で、
 リング中央にベッドが置いてあった前回よりは一応まともなシチュエーションと言えた。
 
 ゴングが鳴り、まずは普通に試合が始まる。
 こんなディープなイベントに来るほど訓練されたプロレスファンともなれば、
 音だけである程度試合の内容がわかるものである。
 加えて新木場は狭いので、遠くて聞こえないということもない。
 ロープがたわむ音とマットが弾む音が聞こえないことから、
 両者はグラウンドの攻防を繰り広げているらしかった。
 そうなればもちろん鏡が有利。
 開始からしばらくして、たまらず神楽が場外に逃げてきた。
 これを追って鏡もリングを下りようとしたところで神楽が逆襲し、持参のカバンで殴打。
 鏡が怯んだのを見て神楽がカバンに手を突っ込んだ次の瞬間、
 カチャリ、という、まず最初に観客たちを戸惑わせる音が発せられることになる。
「えっ……」
 謎の金属音に続き、驚いた鏡の声、そしてもう一度金属音。
 その正体は手錠であった。
 鏡の右手首に手錠をかけつつ場外に立つコーナーポストに押し込み、
 すかさずポストを通して左手首にもかけると、神楽はあっと言う間に鏡を後ろ手に拘束してしまった。
「うふふふふふ、ここからが本番よねぇ」
「ちぃっ……」
 神楽の言うとおり、こうなってからがこの試合の真骨頂である。
 そして、この試合の八割はこの位置関係のままで進むのであった。


 ここまでで十人ほどが興味にかられて目隠しを外してしまい、
 屈強な女子レスラー達に放り出されていたが、これ以降に残った観客にしてみれば、
 彼ら(観客には女性もいたらしいが)は気の毒としか言いようが無い。
チキチキチキチキ
 という、ある種の刃物独特の音を聞いた時、客席の期待は数倍に跳ね上がった。
「うふふふふふふ……」
「………!!」
 取り出した凶器を携えてゆっくりと近づく神楽に対し、
 鏡は必死で手錠を外そうともがいたが、無駄だった。
「動かないで」
 神楽がそう言ったあと、刃物が布を裂くような音が聞こえ、
 続いて明らかに力ずくで何かを破りさる音が聞こえた。
 ここで一気に目隠し外す者が数十人現れ、目の前で拘束されている鏡の姿を網膜に焼き付けるように、
 目を一杯に見開きつつ退場させられて行く。
 晒し者状態の鏡はただ俯いて辱めに耐え、神楽はその様子をニヤニヤしながら楽しんでいたが、
 ふとその視線が、ある退場者が落として行った目隠しに止まった。
「あら、これは思いつかなかったわ。ふふふ、折角だから使ってみましょうか」
 鏡に目隠しを施すと、再度カバンをあさって次なる凶器を取り出す。
ヒュッ
 という、風を切る音がした。
「……何だか、わかるかしら?」
 凶器を振りながら迫ると、鏡はそれから逃れるようにして身をよじる。
 神楽はそれを面白がり、体に当たらないギリギリでそれを振り回して焦らしたあと、
 太股を狙って強かに打った。
「ああッ!」
 初めて大きな声を上げた鏡に、またしても数十人が脱落。
 目隠しを外したあともその場を動こうとしない不届きな輩が腕ずくで引き立てられて行く中、
 続けて神楽は鏡を打った。
「あッ、くぅッ……!」
「あははは、ほらほら、見られてるわよ」
 普段から考えられないような声を上げてのたうつ鏡の体を、腕、足、胸と容赦無く打ち、
 時たま感覚を空けて相手の恐怖を誘うと、見えていない相手の意表をつき、頬に叩きつける。
 なすがまま受身になっている鏡が上げる切ない声に、脱落する者が急増した。
「ねえ、見えない方が興奮する?それとも、自分が見られてるってわかった方が興奮する?」
「興奮してなんかいませんわ……!」
 耳に口をつけて囁いた神楽へ、鏡は気丈に言い返す。
 しかしその折れない態度が、神楽と、ついでに観客の心を更に煽る結果になるのだった。
「あっそ。じゃあ目隠しはそのままで、次は……と」
 その次に神楽が取り出した物は音がしなかった。
 また、美月を含む目隠しをしていない者たちの頭にも「?」が浮かんでいた。
 見た目は、化粧水か何かの容器に見える。
 が、その中から出てきた液体はやたら粘性があった。
 それを見て、ようやく美月たち全員が(うわあ……)という呆れ顔になる。
 観客たちと鏡は、今までと違って音でそれが何かを悟ることができなかったが、
 それだけに不安と期待が膨らんだ結果、
「あっ……あああああああああ!!」
 という屈辱的な声を上げさせられ、それに釣られて目隠しを外す者が続出した。
「ふふふ、染みるのかしら?それとも……」
 神楽に塗りたくられたそれの冷たい感触が、打たれて赤くなった皮膚の上を通る度に、
 鏡は自分の意思とは無関係に悲鳴を上げ、体をくねらせる。
 そしてもちろん、神楽の手は傷跡以外も容赦無くなぞっていく。
 この試合全体を通して、ここで目隠しを外した観客が最も多く、
 また恐らく最もいい思いをしたと思われる。
「ああ……い、嫌ッ!」
 更に神楽は、途中で目隠しを外した。
 よくわからないぬるぬるを纏った自分の身体を弄られ、
 それを他人から見られていることを恥じて赤面する鏡、
 という一番良い構図が見られたのは、このタイミングでつまみ出された者だけである。
「はあ、はあ……」
 神楽の手が落ち着くと、鏡はぐったりと頭を垂れた。
 それを見て、神楽は最後の仕上げに掛かる。
「ふふふ……」
 満面に邪悪な笑みを浮かべた神楽が取り出した物は、
 これまでリング上から死んだ目をして試合を傍観していた美月でさえ、
 思わずツッコミを入れずにはいられない代物であった。
「ちょ、神楽さん、それは……!!」
「んー?これ実は前回も使ったから大丈夫でしょ」
「いやダメ、絶対ダメ!!」
 前回は神楽の使用方法が巧妙だったから見えなかっただけであり、
 見えていたら色んな意味で絶対にアウトである。
 何しろ、音だけでも危ない。
 鏡と団体のイメージに大ダメージを与えることは間違いなかった。
「そこまでダメって言われると……使いたくなっちゃうわ!」
 それを持って鏡に向き直った瞬間、神楽は金属で頭部を殴りつけられた。
「う゛っ!?」
 倒れた神楽の両手をすかさず背中に回し、手錠で捕獲。
「ふん、余計な小道具が仇になりましたわね」
 神楽を踏みつけながら、鏡は手錠の跡が残る手首をさする。
 あの粘性のある液体が脱出の役に立ったようだ。
「ちっ、しまった……!」
 あられもない姿のままで、立場を逆転した鏡は神楽をリングに転がし入れ、自らもリングに入った。
 そして自分がされたように神楽のコスチュームを強引に剥ぎ取ると、
 ついに自分が持ち込んだ凶器を取り出す。
 この時、生き残った数少ない観客が聞いたのは、マッチを擦る音であった。
「げっ……!」
「ふ、ふふふふふふ……」
 誰の目にも用途が明らかだったこの凶器を、馬乗りになった鏡は神楽の膨らんだ部分に近づける。
「熱ッ!ちょ、マジで熱いって!!」
 これは神楽の趣味ではなかったらしく、ただ普通に熱がるだけであった。
 鏡は構わず、徐々に垂らす位置を下に移して行く。
「ッ……本当にやめて」
 紅潮した顔で初めて懇願する台詞を吐いた神楽に対し、
 鏡もまたここで初めて普段どおりの表情を浮かべて返した。 
「誰が」
 さらに下へ行こうとする鏡に、神楽は本気で危機感を覚えた。
「いやホントにやめ……」
 その時、心からどうでも良さそうな目で自分を見下ろしている美月に初めて気づく。
「ぎ、ギブ!ギブアップ!!」
 というわけで、こうして試合としては一応の決着を見た。

 神楽紫苑× (????→ギブアップ) ○フレイア鏡
※神楽が三度目の防衛に失敗。鏡が第18代王者に
 
 しかし、鏡にとっては試合もベルトも関係無く、
 前回と今回神楽にかかされた恥の仕返しをしてやりたいだけである。
 当然手が止まるはずも無く、このあとはただ神楽の絶叫だけが夜の新木場に響き渡った。
「はあ……」
 こうして、美月は観客のいなくなったリングを、何故か自分たちも帰ろうとしない先輩たちを残し、
 ため息と共に後にした。

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by right-o | 2010-10-03 21:49 | 書き物