<   2007年 09月 ( 29 )   > この月の画像一覧

本当はアジアタッグの試合レポートを書こうかと思ったんですが、
試合に熱中するあまり途中からどうでもよくなって細かい経過は
ほとんど覚えてません。

結果から言えば2次も全勝で決勝進出確定です。
しかしリーグ戦最後に戦った2チームは共に補正タッグの上、
攻防の目に見えるパラメーターではこちらを上回るため、
やっぱりギリギリの戦いでした…。

それでも勝てたのは、2戦共に必殺カードがこちらにだけ1枚来たことと
基礎値、特に速さで勝っていたからだと思います。

それにしても2次まで来るとやはりザル防御の麗華様はかなり危なっかしい…。
開幕パワーAを弾かれても何も驚かなくなりました。
飛極カードを貯めつつ攻撃を食らい、補正を受けたところでようやく交代
そして美月に代わってからやっと普通に試合開始という感じ。


ここまでが割と景気のいい話。

ここから景気の悪い話。


めっきり寒くなったし、当たったら南船橋のlalaポートで秋物の服でも探そうか。
そんなことを考えていると馬券って当たらないんですよね。

ほぼ昨日の予想通りに買って惨敗です。
最初にばっさり切ったアストンマーチャンに勝たれてはどうにもなりません。
しかもカルストンライトオの再現のような逃げ切り…。
今日は条件戦も全く当たらず、いいところ一つもナシ。

あと全くどうでもいいんですが、今日中山競馬場の内馬場で、
「ビバ!チバ!フェス“チバ”ル」なるものをやっていました。
雨のせいでなかなか悲惨なことになってましたが…。

そこに何故か、鏡県の名物「佐世保バーガー」が。
夏に帰省した際に食べに行ったことを思い出して1つ食べてみようとしたところ、
値段が佐世保のほぼ2倍。
寂しい懐にはかなり堪えるため、泣く泣く諦めました。

まあ本場の佐世保バーガーは店と曜日によってはかなり待たされるので、
待ち時間無しで食べられるのは得と言えば得なのか。

何にせよ貧乏が悪いんです。
[PR]
by right-o | 2007-09-30 21:09 | 競馬
アジアタッグ2次リーグ、勝てそうなところからじわじわ進めて
チームブロコレさんと天衣無縫女子プロレスさん以外にはなんとか勝ちました。
これで6勝、現在2位の天衣無縫さんに並んでます。
この後、上記どちらかに勝つか引き分ければ文句無く決勝進出
両方に負けた場合は天衣無縫さんとウチで評価値の低いほうが勝ち抜けです。

しっかし、他のチームも強いこと。
特に対Kiss The Futureさんは場外と必殺が重なってなんとか勝ちを拾えた感じ。


今週のTNAiMPACT!
何かチーム3Dが暴れてたり、ニューエイジアウトローズ改め
ヴゥードゥー・キン・マフィアが世界中のプロレスファンに向けて中指立てたりしていた中、
今週のベストバウトは女子レスラーの5way戦。
元WWEのジャッキー、クリスティ、ゲイル・キムにミスブルックスとあと一人、
VKMに付き添われた何か精神病んでそうな人を加えた一戦。
ツープラトンの雪崩式ブレーンバスターにいこうとしている2人に、
下からそれぞれパワーボムをくらわせるとんでもない連携?が出た他、
ラストも病んでる人がゲイル・キムを首からマットにドミネイターで突き刺して勝利。
WWEと違って女子も無茶するなあ。


レッスル川柳に競馬ネタが採用されたついでに、
明日のスプリンターズステークスの予想をしてみようかと。
私の予想は基本的にデータと好みです。
馬とレースを見る目がない、とも言いますけど…。

データから。
3歳馬不振ということで、アストンマーチャンとクーベルチュールが消えます。
さらにセントウルステークス以外のステップ馬は不振ということでばっさり切ると、
◎サンアディユ
○アイルラヴァゲイン
▲アグネスラズベリ
△オレハマッテルゼ
△エムオーウィナー

安田記念から直行は成績がいいらしいので、
☆スズカフェニックス
好みから言えば買いたくないんですけどね。

もちろん馬券の購入は自己責任でお願いします。
まあ予想してる本人もこのまま買うかどうか直前までわかりませんけど。

今週で中山も一区切り。
明日の内に競馬場の杵打ち麺を食べておかないと。
[PR]
by right-o | 2007-09-29 22:08
なんていうか、
ズルしてベルト獲った次の日に
「誰の挑戦でも受けてやるぜ!」みたいなことを言った瞬間、
ビッグショーの入場曲がかかった時のキングのリアクションのような声が出ました。

アジアタッグ2次リーグの星取りを確認した時の話なんですが、
ウチのリーグもかなり熾烈な争いになってました…。
現在全勝なし、1敗がチームブロコレさんで2敗が天衣無縫女子プロレスさん。
両方とも全試合既に消化済みです。
上位2組が突破なので最低でも天衣無縫さんと同じ6勝2敗で全試合を
終えなければならなくなりました。

ただ…天衣無縫さんは今回もNPC戦では勝っているとはいえ
1次リーグではかなり危うかったし、
ブロコレさんにはNPCのラディカルズが敗れています。

加えて他のチームもかなり骨がある感じ。
ブロンドアウトローズさんのところの滝のパラメーターの防御値に8が並んでいた時は、
「終わったか…」
と正直思いました。
が、1次リーグ終盤からガチモードのスイッチが入ったのか、
美月がまたしても体力半分ほど残して締め落としてくれました。
いやあ、すっかり空気の読めない娘に育ったもんだ。


オフィシャルサイトが更新されました。
・川柳
大賞
「受けてみろ 正義の竹刀! えっ?反則?」
Nさんおめでとうございます!
思えば人一倍規律に厳しそうな越後さんが、何故か竹刀装備なんですよね。
やっぱり注意されるとあっさり引っ込めるのかな?
それとも「私がルールだ!」とやってしまうのか。

以下気になった句を
「夏過ぎて イナゴが秋の タンパク源」alさん
ひどい、ひどすぎる…w
多分、今まで出た貧乏ネタの中でこれが一番凄まじいのでは…。

「ダメだよね… 知事とメル友 そのまんま」青空の五つ星さん
今九州の土産屋では、全然関係無い県でもそのまんま印のものが置いてあったり
するんですよね。
伊達の出身地ネタは初めてかな。

「仲秋の 夜に描こう 名月を」山咲竜児619さん
やられた…って思いました。
カレーがダメならムーンサルトを月に掛けて何か句ができないか、と
思いながら自分じゃ考えつかなかったんですよね。
綺麗な句だなあ。

「冥府を守る獣唸り 地獄の鬼が血を啜る 誰が呼んだか名付けたか 鬼獣降臨オーガルム」
yatterzoooさん
前書いたSSではグリガルムで組ませてたんですが、
オーガルムの方が一般的なんですかね?
実は常識人タッグでもあるという。

自分の句
なんとなく酒といえば賭け事もセットかなあ、という程度の発想です。
一応季節ネタを狙ってはみましたけど。


さて、こんなHNを名乗ってるからには今週のGⅠは当てたいな。
[PR]
週刊レッスルが更新されました。

・今週のニュース
う~ん、今週も食べ物ネタ。
葡萄がそんなに好きではないのでよくわかりません。
ちまちま食べるのはなんかイヤ。

・U-2000結果
T-LOVERSさん、おめでとうございます。
確かランキング1位の軍団ですよね。
制限大会用の育成もされていたとは。

・今後の大会
U-2000タッグはアジアが終わった後に出られなくもないかな?
U-1700タッグを待ってるんだけど、まだ待たされるようなら
真帆みことあたりで出ようかな。

・新技
真帆のエルボーLV8と交換してください…。

・ストーリーアプリ
次誰だっけ?
タイトルからして薄幸系の話か。

・雇用レスラーランキング
1位は当然です。やっぱり皆わかってるんだな。
が、個人的に2位以下はほとんどが意外。
やっぱりCBTは人気あるんだ、と書こうとしたら1人足りなかった。

・レスラー紹介
あ、レインボー岩城ってストーリーアプリに出てきたキャラなんだ、と
初めて知りました。
いやてっきりレジェンドかと思ってた。

・ハリキリキリコさん
4コマ目。
なんかこう、綾っぺがこういうことやると似合うなあと思うんですけど、
つばさがやると何処と無くあざとさみたいなものを感じるような…。
そういえばサバイバーから通して、カニ雇ったこと一回も無いな。

・レッスル占い
今週の牡羊座は…まあ普通といえば普通か。
ただ当たってるなあ。
何か妙に眠いし。
今週は用事無いから別に困らないけど。


スキマ週なんでやる気出ません。
アジアタッグの2次リーグ表見たらさっさと寝よう。
[PR]
by right-o | 2007-09-27 23:20
c0130614_21314591.jpg


この前、後楽園の書店でこんな本を買いました。
まだ全部読んでないんですが、まあ主な内容はタイトル通りみたいです。
公正競馬なんて建前をまるまる信じているわけではありませんけど、
少なくともアンカツが皐月賞でわざと負ける必要があったとは思えないなあ。
ただ、この中の昔の地方競馬の話は結構おもしろいです。

ちなみに背後のうまぐるみはタップダンスシチーとメイショウサムソンですが、
ただ置いてみただけで、他意はありません。


最近、自分の他に30のお題を書いている方のサイトや
社長検索さんの更新に載っているサイトさんを覗いてみて思うのが、
レッスルの大勢いる登場キャラほとんどにそれぞれファンがいるんだなあということ。
サイトの管理人さんごとに好きなキャラが違ってるんですよね。
当たり前だけど…。

で、何が言いたいかというと、
ココのブログを書いてる人間のイチオシは、真帆とエレガントな鏡様なんですよ。
当然、お題やそれ以外のSSなんかもこの2人を書きたいところ。
が。
鏡様はいいんです。もう書いたし、書こうと思えばまだ書けると思います。
問題は真帆。
真帆に関する妄想がさっっっぱり湧かないのはどうしたわけかと。
う~ん、愛のバカンスイベント見てれば、自分としてはそれで満足なんだろうか。


アジアタッグ1次リーグは今日までです。
ウチのリーグだと、ラディカルズ以外は天衣無縫プロレスさんとせいきぐんさんが
2次進出かな?

噂では、あの強豪チームやあのランキング上位チームも勝ち残ったとか…。
やっぱり前回より厳しいリーグ戦になりそうです。
[PR]
by right-o | 2007-09-26 21:31
下の「デスマッチ」で書きたかったのは、これです。
いやまあ、そのまんまですけど。

が、試合も背景も長くなりすぎました…。
ついでに登場キャラのほとんどを使い慣れていないためにセリフも少なめです。
だらだらと説明調の文章が続いてます。

あとナナシーと小早川は勝手に命知らずキャラにしてしまいました。
いや、何かこの2人は意外と無茶苦茶やりそうな気がして。

そんなんでも、もし良かったら読んでいただきたいなあ、と思う次第です。


さて、寝よう…。
[PR]
 とある大会場の控え室。
「…………」
 ウォーミングアップを終えてコスチュームに着替えた村上千秋は、珍しく神妙な面持ちでイスに身を沈め、これから迎える試合に思いを馳せていた。
ガチャ
「おーい千秋、準備終わったか?」
「千春…」
 双子の妹とは違い、全く普段と変わらない様子で部屋に入って来た村上千春は、千秋の様子を見て怪訝そうな表情を見せた。
「なんだ、調子でもわりーのか?」
「いや。ただ今夜の試合のこと考えるとよ…」
「試合?」
 今夜これから、村上姉妹は4チームで争われるタッグ王座戦に出場することになっている。
「なんだよ、久しぶりにベルト巻けるチャンスじゃねーか。なに沈んでんだよ?」
「ベルトねえ…」
 千秋が沈んでいる理由は、このベルトを巡る戦いが、最近はすっかり様変わりしてしまったことにある。

 始まりは半年ほど前、めぐちぐと村上姉妹の戦いを軸にして争われていたタッグ王座戦線に、フリーのガルム小鳥遊とグリズリー山本が参入してきたことから始まった。
 長年インディー団体を渡り歩いてきた彼女達は、そこで身につけたハードコア殺法と、トレードマークになっていた折畳式の簡易テーブルをリングに持ち込み、次々と対戦相手をテーブルに沈めていったのである。
 そして意外なことに、この暴挙が観客に対して妙にウケてしまった。
 ヒールなのに観客の支持を集めていることに気を良くした彼女らは、タッグ王者めぐちぐの試合に乱入し、千種を合体パワーボムでテーブルに叩きつけると共に団体側へタッグ王座への挑戦を迫った。
 この状況をさらに複雑なものにしたのが、神塩ナナシー&小早川志保の合体である。
 団体屈指のリスクテイカー二人はジュニア王座を巡って争う内に意気投合、何を思ったかめぐちぐ対グリガルム戦にハシゴを持って乱入し、テーブルに寝かされためぐみに対して小早川がシューティングスタープレスで襲いかかり、こちらもチャンピオンに宣戦布告した。
 しかし、めぐちぐは負けなかった。
 二人はどんなに痛めつけられても耐え続け、やられた分はきっちり相手のやり方でやり返して勝った。現にグリガルム戦で小鳥遊の頭が千種のバックドロップによってテーブルを貫通したシーンや、神塩&小早川戦でめぐみが下を一切確認せずにハシゴ上からムーンサルトで舞ったシーンはファンの間で語り草になっている。
 この3チームは先月にタッグ王座戦で直接対決しているが、それぞれが決着について納得がいかなかったことと、加えてあまりにもファンのウケが良かったために、今月のビッグマッチの目玉として村上姉妹を加えた上で特別ルールでの再戦が行われるという運びになったのだった。

「…アタシらにアイツらみたいな試合ができると思うかよ?明らかにオマケで数に入れられたって感じがするぜ」
「なーに言ってんだよ千秋。別にアイツらに付き合わなくても、今日の試合は天井に吊るされたベルトを取っちまえば勝ちなんだろ?楽勝じゃねーか。ついでに何しても反則は取られないって聞いたし、やりたい放題じゃねーか」
「そうは言うけどなあ…」
 特別ルールで行われる今夜のタッグチームバトルロイヤルは、千春の言うように反則裁定が無く、各チーム好きなものを持ち込んでよいことになっているが、その代わりに試合の決着は3カウントではなく上から吊るされたベルトを奪ったチームが勝者ということになっている。
 要するにどんなに相手を痛めつけようがベルトを奪わない限り勝ちにはならないため、ある意味通常ルールよりもずっと過酷な試合なのである。
 しかし千春はそんなことは気にもかけない。
「大体さ、これは久しぶりに巡ってきたチャンスなんだぜ?別にアイツらみたいなことできなくても、ベルト獲っちまえばアタシらが主役だろ。誰にも文句は言わせねーよ」
「…ま、そりゃそうだな」
 悩んでいてもいなくても試合はあるのだ。
 だったらいつも通り、どんな手を使ってでも勝ちにいこう―――
 と、千秋はそう決心して立ち上がった。
「よっしゃ!気合入れるぜ!」
 姉妹は控え室のドアを蹴り開けて出て行った。



『ただいまから、タッグ選手権試合を行います。まずは挑戦者、神塩ナナシー、小早川志保組の入場です!』

「4チームで争われるこのタッグ王座戦、まずは神塩と小早川が入ってまいりました。もうすっかりお馴染みの3m程もある大きなハシゴを担いでの入場です。これが無ければ吊るされたベルトを獲ることはまず不可能。このハシゴの行方が勝敗を占うと言っていいでしょう。さあ、ハシゴはまず一旦場外に置いて、今二人揃ってのジャンピングリングイン!この団体が誇る命知らずの二人です!」

『続きまして、同じく挑戦者、グリズリー山本、ガルム小鳥遊選手の入場です!』

「続いてはパワーファイター二人がテーブルを持って…おおっと何かテーブルに書いてある文字をアピールしていますが…これは!『武藤めぐみ』それに『結城千種』か!?今日こそはチャンピオンチームをこのテーブルに葬り去ってやるというアピールだ!!こちらもそれぞれ場外にテーブルを設置して、堂々のリングイン!」

『続きまして、村上千春、村上千秋組の入場です!』

「最近目立った活躍がないとは言え、タッグチームとしての経験は決して侮れないものがあるでしょう。この反則無しのリングが悪逆姉妹のベルト奪還の舞台となるか!?村上姉妹、イスを手にしての登場です!」

『続きまして、王者、武藤めぐみ、結城千種組の入場です!』

「この半年で様々の過酷な経験をしましたが、遂にこの二人がベルトを失うことはありませんでした。絶対王者めぐちぐは一体何を持って今日の試合に挑むのか…おおーっと何も持っていません!素手であることを観客にアピールしています!これはチャンピオンとしての意地と自信の表れか………」


 めぐちぐの入場に他の注意がむかっている中、千秋と千春は二人でこっそりと頷きあった。
「今だ」
 と。
 三者それぞれ赤以外のコーナーに陣取っている中、千秋が山本、千春が小早川をそのパートナー共々イスで奇襲して叩き出すと、それを見てリングに走りこんでくるチャンピオンを待ち受ける。
 二人は事前に打ち合わせていた通りにことを運ぶと、一目散にリングに駆けてきた二人の内、千種のリングインをイスで阻止した後、めぐみには膝蹴りを入れてリング中央に引き出して、姉妹はその両側でイスを振りかぶった。
「まずは一人っ!」
「戦闘不能だぁッ!」
バチーン
 イスは、互いを打った。
「バレバレなのよ!」
 めぐみは両側から迫るイスをあっさりしゃがんでかわすと、すぐさまロープに飛び、、イスを持ったまま突っ立っている姉妹にそれぞれ片足づつのドロップキック。
 二人して場外に転がり出た姉妹を見て、リングに上がっていた千種と一瞬目で頷く。
『飛んだぁーっ!!!』
 実況と観客が絶叫する中、めぐみが千秋にノータッチのトペ・コンヒーロ、千種が千春にトペ・スイシーダで突っ込んだ。
「ぐえっ」
 予期せぬ逆襲に面食らっている二人を、めぐちぐはまだまだとばかりに無理矢理立たせる。
 続いて、
「いっくよーっ!」
「いきますよ~!」
 エプロンから客席にアピールし終えると、神塩と小早川はリング内の方を向いて同時にセカンドロープに飛び乗った。
 ふわり、と綺麗な孤を描いたケブラーダで村上姉妹を薙ぎ倒すと、神塩と小早川は客席に向かって人差し指を立ててリングを指し、めぐちぐと同じように千秋と千春を強制起立させる。
 周囲ではリングの方を見た観客が、次々に驚嘆の声をあげているのが聞こえる。
「う、嘘だろ…おい…」
「こんなもん、受けられるかよ…!」
 目を疑いたくなることに、リング上では女子プロレス界1位と2位の巨体が、トップロープを掴んでリング下を見下ろしていたのである。
「いくぜ!」
「おう!」
 不恰好だが、これ以上無い説得力の重爆プランチャに、姉妹は揃って「べちゃっ」という効果音が聞こえてきそうなほど見事に圧殺された。


 その後、束の間の共闘を終えた3チームはリング上へと戦いの場を移す。
 しかし、圧倒的なパワーと体格を誇るグリガルムの前に、他の4人はなし崩し的に協力せざるを得なくなっていた。
「せ~のっ!」
 と4人が声を合わせ、小早川と神塩は山本に、めぐみと千種は小鳥遊にそれぞれ合体ブレーンバスターを狙うが、
「うおおおりゃあぁぁぁぁ!!!」
 気合一発、山本と小鳥遊は二人同時に二人を投げ返す。
「お前ら軽すぎるんだよ!」
「力もねえな!」
 たまらず村上姉妹とは別方向の場外に転がり落ちた二組を見て、怪物達が気勢をあげている、ちょうどそんな時に千春はリング下で意識を取り戻した。
「千秋、千秋…」
「あ?……ああ…」
 隣で同じくのびていた妹がなんとか無事であることを確認すると、千春はなんとかしてリングに戻ろうと体を起こした。
「(リングアウトになっちまう)」
 すっかりいつもの癖で特別ルールを忘れていた千春がエプロンを掴んでなんとかリングに入ろうとしていた時、観客が一斉に騒ぎ始めた。
『おっと、ついに机の投入を予告かー!?』
 小鳥遊が場外の『武藤めぐみ』テーブルを指さすと、すかさず山本が机と一緒に、場外で体を休めていためぐみをリングに転がし入れる。
 小鳥遊はテーブルを赤コーナーに立てかけると、めぐみをそれに投げつけ、自分は助走をつけるために対角線上の青コーナーまで下がった。
「アイツ、三味線ひいてやがるな」
 めぐみ側でも小鳥遊側でもないニュートラルコーナーでロープを掴んでなんとか立ち上がった千春は、めぐみの様子を見てそう判断した。
 さて、間抜けな番犬が自分の置いたテーブルにぶつかる様でも見てやるか、とコーナーを背にしてふんぞり返った時、
「めぐみっ!」
「…えっ」
 エプロンに上がった千種はロープ越しに千春の手首と後頭部を掴むと、千春をめぐみのコーナーに向けて思いきり振った。 
 それを見ためぐみが行動を起こし、さらにワンテンポ遅れて小鳥遊が走り始める。
 めぐみはトップロープを掴んでちょっと飛び上がると、軽業師のようにロープの間に体を差し入れてするりと場外に脱出してしまった。
 直後に、めぐみがもたれかかっていたテーブルに千春が叩きつけられ、さらに―――
「千春避けろォォォォォォ!!」
グシャッ
 千春の後を追ってリングに這い上がった千秋の絶叫もむなしく、串刺し式のガルムズディナーをくらった千春は、背後のテーブルと共にくの字に折れ曲がって崩れ落ちた。
「チィッ!」
 小鳥遊は、始めから誰もいないテーブルにぶつかったかのように、ボロ雑巾と化した千春を無視して山本と一緒にめぐみを追って場外へ降りていく。
「千春っ!」
 ぴくりとも動かない姉を心配して這い寄ろうとした千秋だったが、突然両足を掴まれて再びリング下に引き摺り下ろされた。
「な……ぐぁっ!」
 振り向くと、視界には一瞬黄色と焦げ茶色の靴底が見えた後、火花が。
 神塩と小早川ダブルのトラースキックをくらった千秋が倒れようとした先は、いつの間にか小早川が運んでおいた『結城千種』テーブル。
「ナナシー、上がって!」
「わっかりました~!」
 エプロンから直接コーナーポストに飛び乗った神塩は、両手を後頭部付近に上げると、バランスの悪い中で器用に体の重心を沈めた。
「離せ!離せぇぇぇぇっ!!」
「いやーだよ~だ!」
 完全にテーブルに横たえられた千秋は、両足を小早川に押さえられて脱出不可能。
「行きますよ~!え~い!!」
 観客の大歓声の中、神塩が自分の真上で前方に一回転する様を、千秋は意識が無くなる直前まで凝視していた。


 千秋が神塩の450°スプラッシュをくらってまたもや戦闘不能になったあと、試合は一気に終局に向けて動き始めた。
 花道で死闘を繰り広げていたグリガルムとめぐちぐは、めぐちぐが山本に花道上でのダブルのバックドロップを決めるも、投げきってから起き上がったところへ花道を走りこんで助走をつけたガルムズディナーで二人同時に吹き飛ばされてダウン。
 その隙にリング上でちゃっかりハシゴを立ててベルト奪取を狙っていた小早川&神塩に気づいた小鳥遊が慌ててリングに戻ると、あっさりハシゴを放棄した神塩が延髄斬り→前のめりになったところへ小早川が飛びついてDDTの連携が決まるも、ダブル攻撃を狙ってロープへ飛んだ小早川に意識を取り戻した千春が足をかけて転ばせる。
 直後に、キレた小鳥遊はラリアットで神塩を一回転させると、無理矢理神塩をエプロンまで引きずり出して断崖式のパワーボム狙い。
 実況と観客の悲鳴と歓声が入り混じる中、神塩がなんとかウラカンラナで切り返そうとするも、中途半端になり同体のまま場外へ転落。
 そのまま沈黙した小鳥遊に、起き上がった山本が駆け寄るのを見ていた小早川は、千春を場外に蹴り落とすと、おもむろにハシゴを手に取り、小鳥遊と神塩が落下した方の場外の方向へハシゴを設置してのぼり始める。
 
 千春に助け起こされた千秋は、リングに這い上がりながら、明らかにベルトとは別方向に向けて設置されたハシゴのてっぺんに、異名どおりマタドーラのように、スカーフをなびかせてすくっと立ちあがった小早川を見上げた。
 その小早川が膝を少し曲げて重心を沈めた時には、誰もが思った。
「(こいつ、死ぬ気か)」
 と。
「小早川、いっきま~す!!」
 まるでトップロープから飛ぶのと変わらないかのように、片手をあげてアピールすると、地面まで5mは下らない高さを、普段通りの華麗なフォームのシューティングスターで落下。
 これには、観客の誰もが一瞬息を飲んだ。
 直後、
ウオオオオオオオオオオォォォォォォ
 という会場中から溢れた歓声の後、続いて地割れのようなストンピングの嵐が起こる中、千秋と千春はやっと自分達に勝機が巡ってきていることに気づいた。
 小早川は言うまでもなく、それを受け止めた山本なども動けない中、今ベルトに一番近いのは自分達なのである。
「千春!」
「わかってるよ!」
 二人は痛む体を引きずってなんとかリングの中央にハシゴを立てると、両側からそれぞれ上を目指してハシゴを登った。
「もう少し……!」
 普段なら楽々と登れる3m程の高さも、今は両手両足を使ってじりじりとしか登れない。
 それでもなんとか、丸い輪に通された二つのベルトにそれぞれ手が届いた時、
「そのベルトは渡さないわ!」
 千秋と千春の足首を、めぐみと千種が同時に掴んだ。
「くそっ…!」
 後はベルトを輪から外すだけなのだが、
「千秋、外れない!」
「こっちもだ!畜生!!」
 ベルトの背後の留め金が妙なことに全く外れない。
「(アタシ達が巻いてた頃は外れやすかったクセに!)」
 と心中で毒づいている間にも、めぐみと千種の手は足首から膝へと上がってきている。
「もういい千春!力任せだ!」
「おう!」
 自分達がハシゴの上にいることも半ば忘れ、姉妹は二人して背を反らせながら思い切りベルトを引っ張った。
 しかしそれでもベルトは外れず、そうこうしている内にめぐちぐそれぞれの腕がついに腰に回り、挑戦者を引きずり落とそうと同時に力を込めた時、
ぶちっ
「あ」
 ベルトの留め具は同時に外れ、千秋はめぐみに、千春は千種に雪崩式のジャーマンスープレックスをくらうような格好で真っ逆さまに墜落した。
 今夜3度目の失神を味わう寸前、千秋は熱狂の渦と化した観客席を上下逆に見ながら、思った。
 「二度と、やらねえ」と。
[PR]
by right-o | 2007-09-24 23:38 | 書き物
なんとか全勝で1次リーグを終えることができました。
まあなんだかんだ言ってもまだ1次だし余裕余裕…
とか考えながら最後に残した天衣無縫プロレスさんと対戦したところ、
防御値の関係から麗華様が大苦戦。
ただ、美月のサソリ固めがクリティカルで入ったらしく、
まだ体力を半分以上残した状態でギブアップを奪うことができ、辛くも勝利しました。
う~ん、まともに試合が続いてたら危なかったな。


N’sGAMEさんで行われている30のお題についてですが、
今「デスマッチ」を考えています。
ほとんど捻らずにそのままデスマッチを書きたいとは思っているんですが、
画鋲とか蛍光灯とか、無駄に痛そうな試合は避けつつ、
なんとかしてデスマッチをテーマに書きたいですね。
主役は村上姉妹で。
[PR]
by right-o | 2007-09-23 22:37
昨日のSSでほんどの妄想ストックを使い果たしたので、
息抜きと補給を兼ねてTNA「impact!」とWWEのアンフォーギヴンで
行われたテイカー復帰戦を見ました。

テイカーの方は…まあ、相手がマーク・ヘンリーじゃあねえ。
ヘンリーとビセラがずーっとクビにならないのは、
ビンスのデカイ人好きのせいだという噂ですが、本当じゃないかな。

TNAの方もテイカーもどきやら元リキシことジュニア・ファトゥやら
今週は試合の方はイマイチでした。

ただ、TNAを見ていて前から気になっていたのが、
ロン・キリングス(元WWFのKクイック)と組んでタッグベルトを持っている
アダム“パックマン”ジョーンズ。
現役のNFL選手らしく、全く試合をしない(させてもらえない?)んですが、
このニックネーム「パックマン」って何か由来があるんだろうか?と。
着てるシャツやら観客のサインボードを見る限り、
あの口のついた黄色い球体のことを指しているようだけど…。



下にある昨日書いた30のお題「はんそく」。
今回は特に捻り無く「反則」で書いてみました。
鏡様にはこういう使い方があってもいいんじゃないかと。
でも最後には、結局全部あのキャラの掌の上、というオチなんですが。


アジアタッグ1次リーグの方は、昨日とうってかわって
順調に進められてます。
市ヶ谷で投パ打カードを使い尽くして大暴れ→美月で極め、というのが
ウチの今回の必勝パターンです。
ただやっぱり美月の真価が発揮されるのは、
力押しが効かなくなる2次リーグ以降でしょうね。
[PR]
by right-o | 2007-09-22 21:22
「……は?何ですって?」
「だから、私ヒールになりたいの!」
「その…、どうしてヒールになりたいのかしら?」
「社長が、綾はヒールになりなさい、って。それで、鏡さんに反則を教わりなさい、って」
「はあ、…そうなの」
 突然寮の部屋に押しかけて来た綾の、自分を見る真剣な眼差しを、鏡は持て余した。
 それに加えて、綾の言うことがわからない。
「(これ以上ヒールを増やしてどうするつもりかしら?)」
 今現在、この団体ではトップベビーフェイスのマイティ祐希子とパートナーのボンバー来島を共に怪我で欠いており、そのせいでヒール側が勢いを増して、団体の全てのベルトをヒール軍団が独占している状態にあった。
「(これは社長本人に聞いた方が早いですわね)」
 と、そう決めた鏡はじーっと自分を見上げている綾の頭に手を置いた。
「お話はわかりましたけど、これからもう一度社長のところで一緒に話を――」
「その必要はありません」
 半開きになっていたドアから、社長秘書、井上霧子が顔を出した。 
「社長は今、海外まで出張に出ているために不在です。私が留守を預かっています」
「うん!私もさっき、霧子さんから聞いたんだよ。社長が言ってた、って」
「霧子さんから?」
「ええ、私が伝えました。ただし理由などそれ以上のことは聞いていませんので、お答えできません。悪しからず」
「でも、それでしたら何も私に頼まなくても…」
「それはズバリ、鏡さんが次のシリーズ中に特に用事が無いからです」
「………」
 補足すると、鏡はヒールでありながら他と群れない独特の立場に立っていたことが災いし、ヒール軍団ともそれと抗争中の数少ない正規軍とも絡めず、マッチメイク上かなり扱いに困る存在になっていたのである。
「…ということは、シリーズ中に実際の試合の中で指導しろ、ということですわね?」
「そうなります」
「…わかりましたわ。やるだけやってみましょう」
「わーい!やったあ!」
「引き受けて頂いてありがとうございます。くれぐれも次期シリーズ中にお願いしますね」
「ね、ヒールってイスとか使ってもいいんだよね?」
 一体何がそこまで嬉しいのかというぐらい、無邪気にはしゃぎまわる綾を見て、鏡は早くも引き受けたことを後悔し始めた。
 

 かくして、次のシリーズからタッグを組んでの反則の実地指導が行われた。

 ブラインドタッチ。
パチン
「おい、タッチしたのか?」
「しましたわ。音、聞いたでしょう?」
「え~綾してないよ。鏡さん一人で手叩いてただけだもん」
「………」

 ロープを使ってフォール。
「フォール!1!2!…」
「鏡さん足出てるよ!ブレイクだよ~!」
「………」

 イス攻撃
「榎本さん、イスを!」
「は~い!え~っと…すいませーん!すぐ返すからお客さんのイス、借りてもいいですかぁ?」
「………」

 これらの他、フォールされていることにレフリーが気づかなければ丁寧に教えてあげ、ダウンしていれば親切に助け起こし、反則はカウントが入る前に手を離し、ロープ際では毎回のクリーンブレイク。
 鏡が何度教えてもこうなのである。
 しかし綾本人は鏡に教わるたびに目を輝かせて真剣に聞き入り、話が終われば自分はすっかり一人前のヒールになった気分でいる。
 流石の鏡も、綾のあまりの邪気の無さに、ヒールは向いていないなどと面と向かって言う気にもなれず、そのままずるずるとシリーズ最終戦まできてしまった。


 この日、「榎本綾ヒール転向記念試合」が組まれていた。
 相手はこのシリーズ中も猛威を振るったヒール軍団の一員、村上千春である。
「(この会社、本当に何がしたいのかしら…)」
 何故ヒール転向を堂々と記念しなければならないのか、そして何故その記念試合の相手がベビーフェイスではなくヒールなのか。
 綾と相部屋の控え室の中で、試合の組まれていない鏡はちょっと真剣にこの会社のフロントのすることについて考えていた。
「ねえ鏡さん鏡さん!」
「え?何かしら?」
「綾、一人前のヒールになれたかなあ?」
 いつの間にかウォーミングアップを終えた綾が、鏡の顔を覗き込んでいる。
「…え、ええ。もう私が教えることは何もありませんわ」
「そっかぁ!それじゃあ、練習の成果、見ててね!」
「ええ、頑張って…」
 控え室のドアを開けて出て行く綾を手を振って見送った後、
「(これで…よかったのかしら)」
 という不安な思いが段々と増してこようとしていた時、
ガチャッ
「失礼します」
 霧子が綾と入れ違いに控え室に入ってくると、そのまま鏡の向かいのパイプイスに腰を下ろした。
「ようやく社長と連絡が取れました」
「それで、社長は何て?」
「鏡さんのことを話すと、大変満足していらっしゃいましたよ」
 どこか含みのある微笑を浮かべている霧子を、鏡は不気味に思った。
「話した…って、どういう風にですの?」
「鏡さんがとても親切に榎本さんを指導してくださっている、と」
「……。それで、どうしてこれ以上ヒールの人数を増やそうとしているのかは?」
「さあ。ただ社長はこの試合を見れば、すぐにわかると言っていましたよ」
「試合…?」
 控え室のモニターに目をやった鏡は、映し出されている試合を見て目を見張った。
『アタシ達のマネしようなんざ、百年はえーんだよ!』
 そう言って千春が綾の顔をコーナーで足蹴にし、その背後ではしっかりと千秋が綾を固定しながら、こちらも罵声を浴びせている。
 始めからルールを無視した村上姉妹の二人掛りの反則攻撃に対して、綾は目を真っ赤にしながらも泣かないようにして必死に耐えていた。
「あの子っ!」
 イスを蹴って立ち上がった鏡に、こちらもいつの間にか立っていた霧子が自分の座っていたイスを畳んで差し出す。
「相手は二人ですよ。これを」
 鏡はイスを受け取ると、控え室を飛び出して花道からリングまで一直線に駆けた。
 幸い、試合が終わった後はリングに上がって綾の健闘を称える予定だったので、リングコスチュームには既に着替え終わっている。  
「このっ!」
 イスを持ったままリングに滑り込むと、まずは向かって来た千春の脳天を一撃し、続いてリング上に上がってきたセコンドのはずの千秋にイスを放る。
「えっ?」
 不意にイスを渡されて困惑した千秋の顔面を、スピンキックでイスごと蹴り飛ばすと、すぐさま鏡は綾の元に駆け寄った。
「大丈夫?」
「うん、平気だよ。これくらい、何ともないもん!」
 強がる綾の目元を拭って、立たせる。
 ブーイングの嵐から大歓声に包まれたリングの中から、鏡と綾は花道に逃げた村上姉妹と相対した。
「おい!何だよ同じヒール同士かと思って手ぇ出さずにおいてやったのによ。私達に刃向かったらどうなるか、これからじっくり教えてやるからな!!」
「フン、本当に弱い犬ほどよく吼えるとはこのことですわ」
 マイクの応酬に対して観客は沸きに沸いた。
 この日も正規軍はヒール軍団に対して不甲斐無い惨敗を喫していたために、観客が終始イライラし通しだったところに、これが今夜唯一の痛快事だったのである。
 が、しかし、
「(しまった―――)」
 当の鏡本人だけは、ここにきて心中は複雑であった。
 ようやく全てに気づいたのである。
 もはや鏡の目はマイクでがなりたてる村上姉妹を見てはいない。
 見ているのはその背後、花道の向こうで、舞台裏から顔だけを覗かせて笑っている―
「(社長にまんまとしてやられましたわ)」
 観客が、選手が、そして社長が待ち望んだ絶対的なベビーフェイスが、ここに誕生した。
[PR]
by right-o | 2007-09-22 00:23 | 書き物