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「ビヨンド・ザ・マット」と「レスリング・ウィズ・シャドウズ」

今朝になって、一体あんなものを他人に見せて自分は何がしたかったのかと思い直し
下2つの記事は削除しました。

あれを読んで不快に感じた方、それと折角更新に載せてくれたレッスル社長検索の浜岡さん、
すいませんでした。

昨日はタイトルにある2つの映画を連続で観てアテられてでもいたのか、
どうも寝つくまでずっと妙な興奮が続いていたもので…


で、その2つの映画の話なんです。
昔WWE(F?)が流行り始めた頃に確かスカパーでやっていた記憶があるので、
知っている人は結構知っていると思いますが、
どちらもアメリカンプロレスの裏側を題材にしたドキュメンタリーものです。

「ビヨンド・ザ・マット」の方はWWFの興行の裏側に始まって
引退試合を控えたテリー・ファンク(すぐ復帰しましたけど)、ジェイク・ロバーツなどの
有名レスラーの当時の様子から、WWF入りを目指してインディー団体の選手達が
トライアウトを受ける様子などが取り上げられています。

以前に一度観た覚えがあったんですが、
改めて観てみると前観た時には気がつかなかった色々な発見があって驚かされました。
特にトライアウトの場面は、審査されているのがNOAHに出ていたマイケル・モデストだったり、
現在のアメリカでのWWEに次ぐ第2団体、TNAを仕切っているジム・コルネットが
この時はJRやビンスと並んで試合を見ながら選手の評価をしていたり、
現在と照らし合わせて見るとなかなか面白い構図に思えてきます。

他にもECWを取材した場面では、当時の熱狂的なファンの様子や、
バックステージにてリングの上よりも気持ちのこもった激励の演説を行うポール・ヘイマンの
ちょっと狂気じみた表情など、自分のような新しいファンからすれば話に聞いているだけの
最も熱狂的だった時代を感じることができるありがたい映画でもあります。


もう一つ、「レスリング・ウィズ・シャドウズ」の方は同じドキュメンタリーでも
こちらはブレット・ハートというレスラーに密着して取材したものです。

彼の家族やレスラーになるまで、バックステージでの様子などが映されているわけですが
なんといってもこの映画の見所は「モントリオール事件」という言ってみれば
WWFによる台本無しの本気の裏切り行為とそれに至る過程を裏側から取材している点です。

ストーンコールドやDXのような下品で暴力的なキャラクターが声援を集めるようになり、
逆に正統派ヒーローだったブレットがヒールを演じさせられ苦悩する様子や、
その後のWWFによる一方的な契約破棄の通告から
事件当日とその後の緊迫した様子まで感じることができます。

ちなみにモントリオール事件というのは凄く簡単に言うと
チャンピオンの地元で行われた王座戦でチャンピオンが負けることを拒否したために
会社との事前の話合いでは不透明決着となっていたところを、
試合中に無理矢理ギブアップ負けにさせられて王座を奪われた、というものです。

地元のヒーローでいたいからと敗戦を飲まなかったレスラーと、
一度は不透明決着で納得したフリをしておきながら約束を破った会社(というか社長)、
個人的にはどちらかが一方的に悪いとは思えませんが、
この映画を観た後だと何より最近になって両者が和解したことが一番信じられません。


プロレスファンなら…とまでは言えませんが、
昔のことに興味のあるアメプロファンならどちらも絶対に観て損はないと思います。